西口と東口で全く異なる町の印象を与える上大岡駅。
西口は人が多いイメージですが、東口は、住宅街が広がっているので少しゆっくりとした感じがします。
東口から出るとすぐに、交通量もさほど多くない一車線の道路があり、頭上には京浜急行が走っています。
こちらの道を横須賀方面にむけて5分ほど歩くと、鮮やかな緑色の看板が見えてきました。
今回は、上大岡にある和菓子司「ますだや」さんをご紹介いたします。
司・つかさが誇る数々の和菓子たち
平日の10時過ぎにも関わらず、すでに数名のお客さんが列をなしていました。
並ばれている常連の方が声を掛けてくださり「ここのは本物だから!大正解よぉ!」と太鼓判を押していました。
早めに伺ってよかったという印象です。
こちらの「ますだや」は、大正5年に創業しすでに100年以上の歴史深い和菓子司です。
「司」が気になり調べてみました。
その昔、宮中に仕えるものの職位を表した「司」。
また尊いものを作るといった意味もあり、格式の高い和菓子屋さんであることを表しています。
大正時代には、どのような方がいただいていたのだろう?着物だったりしたかしら?なんて想像しつつ、さっそく注文をしてみます。
並べられたできたての大福
打ち立てのお餅だと分かるもち切り粉がまぶされた木の台に、フィルムに巻かれた大福が並べられています。
こちらの大福は、粒あんとこしあんの両方がありました。
すかさず家族の好みを考えて注文してみました。
そのような好みに合わせてお願いできるのも、老舗店なだけに珍しくうれしい限りです。
店内のショーケースには、おはぎや最中なども並んでいます。
「我が家では一体いつ頃、お赤飯を炊いたかな?」と怪しい記憶な私には、久しぶりのお赤飯も魅力的です。
ましてや、和菓子屋さんのお赤飯は格別です!
お赤飯は手間と暇がかかりお水の加減も難しいので、こうして購入できるのは助かります。
こちらも迷わずいただくことに決定です。
また「ますだや」は、お願いすると贈答用にも対応しています。
おめでたい日やフォーマルな場面にも喜ばれること間違いありません。
こちらの紙の包も上品でありながらどこか懐かしい雰囲気ですよね。
和菓子屋司の名にふさわしく開くのが、とっても楽しみです。
お子さんもよろこぶ串団子は、鬼退治に持参!?
こちらはお店の方からお味見にどうぞといただいたきなこ団子。
お値段もサイズもかわいく、まるで日本昔話に登場しそうな見た目が特徴的です。
玄米粉・白玉粉・葛粉をねった銀杏のような形の団子の上には、ほんのり甘いきな粉が振りかけてあります。
ただし!食いしん坊さんは、気を付けてくださいね。
きっとおいしさのあまり何本でもいただけちゃうと思うので‥。
お待ちかねの大福は、重量感のあるお餅に甘すぎないあんが包まれています。
まったりした甘さではなく、上質な甘みはこうでしょう!と感じてもらえると思います。
あんこは苦手さんも、克服できちゃうかもしれませんね。
豆大福は程よいバランスでお豆が入っていて塩気と歯ごたえが良い感じです!!
これから訪れるお正月にもいただいてみたい切り餅。
量もさまざまあり、焼いてお醤油と海苔を巻いてもいいですし「ますだや」のきな粉をまぶしてもいいなとバリエーションが豊富です。
和菓子司「ますだや」は開店から常連さんも集まるこだわりのお店。
ぜひ一度訪れて大正時代から続く「あんこ」を味わってみてください。
ますだや
住所:神奈川県横浜市港南区上大岡東2-42-20
アクセス:京浜急行・市営地下鉄「上大岡」徒歩7分
TEL:045-842-3021
営業時間:10:00-18:30(売り切れ次第終了)
定休日:月・火
※新型コロナウィルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がありま
す。訪問時は事前に店舗にご確認ください。