昭和の夕焼けの街でラーメンを食べ歩き!「新横浜ラーメン博物館」

ラーメンには不思議な魅力があると思いませんか?
テレビや雑誌でも定期的に特集が組まれ、アニメやマンガでも必ず登場します。
ラーメンはまさに「日本人にとっての国民食」と言えるでしょう。

今回ご紹介する「新横浜ラーメン博物館」通称「ラー博」は、1994年にグランドオープンしてから、今年で28年!まさにラーメンファンから愛され続けている博物館です。

「ラー博」は、日本全国の銘店を館内に次々とオープンさせる一方で、ラーメンについての知識が広がる場所でもあります。
また昭和にタイムスリップしたような、懐かしい街並みが再現されていて、どなたでも文句なく楽しめますよ。
それではさっそくラーメンの世界へご案内しましょう。

入場するとそこはまさにラーメン一色!

「ラーメンとは?」というシンプルな問いが書かれた大屏風。

その答えを簡潔に言うと、
「中国の麺料理に、日本の『蕎麦』や『うどん』に使われていた『和ダシ』などの技法が加わり、日本独自の麺料理が『ラーメン』です。」とのことでした。

やはりラーメンは、日本人が進化させてできたものだったということですね。勉強になります!

そのすぐ隣には、明星チャルメラおじさんがにっこりと座っていました。
屋台は実際に使用されていたものだそうです。なかなかの存在感でしたよ。

奥には本物そっくりに再現された、全国のラーメンが勢揃いしています。
そろそろお腹がすいてきたので、いざラーメン店へ!

昭和の街並みと夕焼けのなか、ラーメンを食べ歩き!

地下2階に降りると、オープンから30分しか経っていないのに、もう行列ができていました。
ちなみに「ラー博」の面白いところは、ラーメン店が定期的に入れ替わることです。
今回(2022年5月)オープンしていた銘店は6軒。

[地下1階]

  • 博多薬院 「八ちゃんラーメン」(とんこつ)

[地下2階]

  • 山形赤湯 「龍上海本店」(味噌)
  • 北海道利尻島 「利尻ラーメン味楽」(醤油)
  • 東京 「淺草來々軒」(醤油)
  • 沖縄 「琉球新麺通堂」(塩)
  • 熊本 「こむらさき」(とんこつ)

どれも美味しそうです。

明治43年創業の「來々軒」に直行

こちらは日本のラーメンブームをおこした伝説の銘店。
今回、「來々軒」末裔のご協力により100余年の時を超え復活しました。
1日100食限定で、出店期間も3年間限定です。これは食べないわけにはいきませんよね。

今回は何軒も食べ歩きができるように、ミニラーメンを購入。王道の醤油ラーメンです。

スープを一口飲むと、思っていたよりコクのあるうまさに感激。
麺はこしがありスープとうまく絡んでとにかく美味しいです!
味わいのある焼豚が口の中でほどけるのを感じつつ、散らしたネギの香りとメンマの味わいに、「うまい!」と口をついてでてしまうほどでした。シンプルなのに満足感ある一品です。

絶対はずせない!とんこつ「こむらさき」

続いては「ラー博」オープン以来唯一営業し続けている、熊本の「こむらさき」です。こちらでもミニラーメンを購入。

濃厚そうな白濁と思いきや、すっきりしたとんこつスープの美味しさにうなります。少し細めの麺がスープとうまく絡み、マイルドな味わいです。
自家焙煎のにんにくチップが、香ばしく口のなかで弾けて素晴らしい存在感を出しています。
焼豚もとろける美味しさでした。
2軒目でも一気に食べられてしまうとんこつラーメンです。ぜひお試しあれ。

お腹も満たされたので、次はノスタルジックな世界へ行きましょう。

昭和の街並みに思いを馳せる!

地下1階にある駄菓子屋「夕焼け商店」は、大人たちで賑わっていました。おじさんが懐かしい揚げパンを威勢良く売っていて、ラムネやポンポンアイス、BBガン、お面などがところ狭しと並んでいて、心惹かれます。

まだまだ続く昭和の街並みは、とにかく演出が細かいです。
壁の張り紙がはがされて残っていたり、地下足袋が干してあったり、さびた看板や古ぼけた電話ボックスがあったりと、来場者を飽きさせません。
まさに今ここで、人が生活しているような街角です。とにかくこの雰囲気をぜひ一度味わってほしいです。

今回「ラー博」を訪れてみて、30年近くも続いてきた理由がよくわかりました。
これは一度来たら間違いなくやみつきになります。
実は最初、「なんでラーメン食べるのに入場料払わないといけないの?」なんて思っていましたが、「ラー博」の魅力を知った今となってははずかしいです。

こちらは真剣にラーメンと向き合っている貴重な博物館であり、日本全国から選りすぐりの銘店をはしごして楽しめる特別な空間と言えます。

なのでぜひ一度「ラー博」に行ってみてくださいね。
きっと不思議な魅力にとりつかれてしまいますよ。

新横浜ラーメン博物館
住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
アクセス:東海道新幹線・横浜線「新横浜駅」徒歩5分
     横浜市営地下鉄ブルーライン「新横浜駅」8番出口徒歩1分
TEL:045-471-0503
営業時間:平日11:00-21:00
    休日10:30-21:00
休館日:公式HPをご確認ください
駐車場:30分250円(館内ご利用で最初の30分無料)
入場料:1日入館料 大人380円 学生(小・中・高校生)100円 未就学児無料 シニア100円
    6ヶ月フリーパス500円 年間フリーパス800円

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。