夏の暑さがこたえる8月…。そんな酷暑を「楽しみ」に変えるかき氷屋があるのをご存じでしょうか?手間を惜しまない丁寧な仕事と、明るいお人柄でお客さんに愛されるステキなお店。
今回は、夏にだけオープンするかき氷屋「菓子工房 雫」についてご紹介します!
「お菓子屋さん」から「かき氷屋さん」に大変身!?
以前、焼き菓子などを販売するお菓子屋さんとして取材した雫。実は7~9月の期間限定で「かき氷屋さん」に大変身するんです!
昨年から夏限定のかき氷屋をスタートさせた雫。そのおいしさはあっという間に話題となり、連日すごい数のお客さんが…!
そんな私も「白楽でこんなにスゴイかき氷が食べられるのか!次の夏には絶対に取材したい!」と心に決めていました。それくらい魅力あるかき氷を楽しめるのです。
入店はMAX6名。
入店すると「いらっしゃいませ!」と気持ちのいいあいさつが聞こえてきます。
オーダーとお会計(現金かPayPay)を済ませ、着席。
足元には荷物入れが用意されていたり
あたたかいお茶やフルーツウォーターが用意されています。けして広くはないけれど、できる限りお客さんが快適に過ごせるように…そんな心配りを感じます。
昨年のピークは9月末!
昨年はお盆頃から混雑し始め、ピークは9月最終週。しかし今年は開店初日からすでにたくさんのお客さんが…!
「1年ぶり!楽しみにしていたの!」「今年は何個食べれるかな?」と待ちきれない様子が伝わってきます。それもそのはず!1回食べると毎年食べずにはいられない絶品かき氷だからです!
ピークを避けるならお盆や9月最終週は避けた方がベター。時間帯は朝一で台帳を記入し、1~2回転目で入店できるのがベスト。
お目当てのメニューがあるなら来店日の計画はお早めに!
材料がなくなり次第、提供終了になるかき氷もあるため、お目当てのかき氷は早めに食べておきましょう♪提供終了になる子がいる一方で、季節ごとに新しいかき氷も仲間入りするので、Instagramは要チェックですよ!
かき氷の魅力を徹底解剖!
かき氷の魅力を全力でご紹介♪
手間を惜しまないこだわりぬいた材料が魅力!
まずご紹介したいのが、かき氷で使用される材料について。
あんこやフルーツソース、シロップ、練乳、ゼリーはなんと!すべて手作り。安心安全な素材と優しいあじわいを大切にし、時間をかけて丁寧に仕込をおこなっています。
フルーツソースやシロップは市販のものとは全くの別物!フルーツ自体を食べるよりもおいしいので、驚きです。
スプーンを口に運べば「ふふん♪」と思わず笑顔がこぼれます。あんこもふっくら優しい甘さとこっくり感、練乳も上品な甘さで華やかさを加えています。
忙しい営業日の間を縫って、あれだけの種類と量の材料を1人で作っているのかと思うと、本当に頭が下がります。
「かき氷に命かけてるから!」と明るくインタビューに答えてくださった店長・阿部さんの本気、しっかり伝わってきます。
こんもりふわふわ~♪なかき氷!の秘密
雫の氷は口当たりがふわふわ。すっと優しく溶け、ソースやシロップのおいしさを際立たせています。
氷は昭和35年創業の超老舗氷屋「藤崎商店」のものを使用。
藤崎商店の氷は「純氷」と呼ばれ、厳しく管理された原水を48時間以上かけて、ゆっくり凍結させることで不純物を取り除いた「品質の高い氷」。そうして丁寧に作られた氷は透明度が高く、溶けにくいそうです。
「かき氷の食感は、削り手や刃の調整、かき氷の成形の仕方、湿度などによって、驚くくらい変化します」と店長さん。
熟練した削り手でさえ「同じかき氷は2つとできない」というくらい、かき氷作りは繊細な作業になるそうです。
日々変わる天候や氷の状態、機械のご機嫌を見極め細かに調整をおこなうことで、あの食感を生み出す…まさに「職人技」!
だから、おいしいと思うかき氷には削り手の磨かれた技術がこめられているんです!
さらに店長さんは氷を削る際
「『毎回おいしくできてね~!』って想いながら削っています!」とのこと。
運ばれてきたかき氷を見れば、どれだけ真心を込めて作っているのかがわかります。作り手に気持ちがこもっているからこそ、お客さんを魅了するかき氷ができるのかもしれませんね!
最初から最後まできちんとおいしいかき氷
かき氷って意外と最後までおいしく食べきるのが難しかったりしませんか?シロップと氷のバランスが悪くなったり、量が多すぎて飽きっちゃったり…。しかし、雫のかき氷は違いますよ!
雫のかき氷は一口目からおいしのはもちろん、中心部にはあんこや果肉、底にはゼリーなど、どこから食べてもおいしく、味変も楽しめちゃう、最初から最後までおいしく食べられるかき氷!
だから「待ってでも食べたい」「食べに来てよかった~♪」そう思う満足度の高いかき氷なんです。
「あれもこれも食べたい!」魅惑のラインナップ
全制覇する強者もいるほど、ラインナップがとにかく魅力的!普段販売しているお菓子もそうですが、雫は「この組み合わせ、絶妙!」という発見や楽しみがあるお店。
かき氷にも雫ならではの自由な発想が活かされていて「雫でしか食べれない」という特別感やオリジナリティーの高さがファンの心をくすぐります。
時には裏メニューやゲリラかき氷があることも!お客さんを楽しませてくれる魅惑のラインナップがすごいんです。
器にもおいしさの秘訣が…!
器は益子の「わかさま焼」。「見て心地よし、置いて心地よし、使って心地がよい」がコンセプトの陶器です。
「冷たいものを入れると、冷たさをキープしてくれる器なんですよ」と店長さん。なるべくおいしい時間が続くように…食べる人のことを想うさりげない優しさが器にまで表れていました。
まさに「渾身のかき氷」!というのがお分かりいただけるはず!要するに「おいしくないわけがない!」のです。
オススメ&人気メニューをご紹介!実食レポやおいしい食べ方も♪
メニューをご紹介!提供終了のメニューも出てくるため、来店前にInstagramなどでラインナップをチェックしておくと安心です。
初来店なら「みたらしみるく」がオススメ
看板メニュー!味わいだけでなく、食感も楽しいかき氷!みたらしとコーヒーがこんなに合うなんて♪
店長さんイチオシは「檸檬みるく」
檸檬のさわやかな甘さとミルクのまろやかさ、抹茶で味変まで楽しめます♪
お客さん人気が高いのは「レアチーズ系」や「梅子」
濃厚さとフルーティーが楽しめる逸品。レアチーズシロップがやみつきのお味でリピーター続出です!
梅子は昨年1番早く売り切れた大人気メニュー!あまずっぱくて旨みたっぷりの梅とチーズクリームの組み合わせは秀逸!売り切れ必至のおいしさです。
お子さま人気No.1は「苺みるく」
普通の苺みるくを想像して食べると、度肝を抜かれますよ(笑)。お子さまでも食べやすいように、1番シンプルに作ったそうですが、苺ソースのうまさ、ハンパないです!
個人的にオススメなのは「桜子」♪
今年初登場の桜子。桜の甘じょっぱさと、あんこの相性が抜群!年中食べたいおいしさ!
おいしい食べ方は「すぐ食べる」!
かき氷のおいしい食べ方は「かき氷到着後、すぐ食べる」です!シンプルですが、とっても重要!
「かき氷の食感は1~2分でどんどん変わります。写真はささっと撮って、できればすぐ食べていただけるとおいしさをより実感できます」と教えていただきました。
お見た目も美しいので、こだわって写真を撮りたくなりますが、まずは1口食べて、最高の状態を体感してみてほしい!
かき氷を楽しむために~♪
来店前に知っておいた方がいいかな?と思うことをお伝えします!
台帳制について
かき氷を食べるためには、まず台帳に記入、待ち人数を目安に適度な頃合いを見計らってお店に戻る必要があります。
注意が必要なのが、2回呼ばれてもいない場合は取り消しとなる点、台帳に記入しても席や時間が確約されるわけではないという点です。
台帳制はお客さんが暑い中、何時間も並ばなくてすむように…と考え、導入されたツール。お店側の気持ちをありがたく受け取り、かき氷タイムを楽しみましょう♪
店内にトイレはありません!
トイレを済ませてから入店を♪万一の場合は、六角橋商店街に公衆トイレがあります。
ラストオーダー(16:00)前に閉店することも!
氷やシロップがなくなったり、予定人数超過の場合は、16:00前にお店を閉めることも。売り切れ状態になってしまうので、閉めざるを得ません。人気店ゆえ、早めの来店を♪
食べて楽しいと思えるかき氷を!
かき氷作りを始めたのは、雫カフェを経営されていた7年前。そのきっかけになったのが、7~8年前に京都で出会ったあるかき氷でした。そのお店で食べたのは、甘酒と酒粕のかき氷。
味と食感に衝撃を受け「いつか自分もこんなかき氷を出せるようになりたい!」と研究を始めたそうです。
「かき氷って、奥が深いんですよ~!みなさん本当に研究されていて、その技術の高さに尊敬と学び、そして反省があります(笑)。自分もかき氷を作っているからこそ分かるすごさがたくさんあって、日々勉強です!」
もっとおいしいかき氷を作りたい!そんな熱意をひしひしと感じます。
「かき氷を作る上で心がけていることは『食べて楽しいと思えるかき氷』を作ること。ちょっと攻めた『変化球』みたいなかき氷!
最後まで飽きずに食べられるように、組み合わせを考えるのも楽しいです」
「おいしいものを食べると、幸せな気持ち、優しい気持ちになりますよね?
そんな風に、雫のかき氷を食べたお客様が幸せな気持ちになったり、知らないお客様同士が優しい気持ちになって『おいしいね』って話をするきっかけになったり…。
かき氷を通してそんな『あたたかな空間』が作れたら、1人でも多くのお客様を笑顔にできたら!と思っています」とお話ししてくださいました。
お客さんが雫に行きたいと思う理由は、店長さんのこういった姿勢にもあると率直に感じます。おいしいかき氷と同時に店長さんに会えるのも楽しみにしている…そんなお客さんも多いのではないでしょうか。
お客さんに愛される理由
昨年、多い日には1人で75個ものかき氷を作っていた店長さん。ごはんを食べる間も惜しみ、お客さんのためにひたすらかき氷を作っている姿を知っています。
どんなに忙しくても「いらっしゃいませ!ありがとうございました」と声をかけてくださる姿も知っています。それもこれも、来てもらったお客さんに笑顔で帰ってほしいから。
「かき氷を楽しみに来てくださるお客様の期待に応えたい!」そんな店長さんのまっすぐでお客さんのことを想う姿は、嘘偽りなしにカッコイイ。必死とは違う「ひたすら感」はお客さんにも届くもの。
お客さんが「頑張ってねー!おいしかった」と声をかけていくのは、そんな一生懸命な店長さんの姿を知っていて、期待しているから。
店長さんの誠実な姿勢を知っているからこそ、お客さんは「雫のかき氷は期待以上だからね!」と足しげく通うんです。
インタビューを通して見えてきたのは、好きを極める「向上心」、お客さんの期待を「原動力に変える力」。
また来たいと思わせる丁寧な仕事があり、お客さんが頑張ってねー!と声をかけたくなるお人柄がある。そして、お客さんの期待を力に変える才能が店長さんにはある。それこそが、お客さんを魅了し続ける理由なのではないでしょうか。
初来店の方に一言お願いすると
「楽しんで食べていただけると、うれしいです!みなさんが笑顔で喜んでくれる、そんなお菓子屋さんを目指しています。
できるだけ良心的な価格でおいしいかき氷を気軽に食べてもらえるように!その一心で、これからもパワーアップしたかき氷を作れるよう頑張ります!」と笑顔でこたえてくださいました。
雫はお客さんが「また食べたい」と思うかき氷屋さん。インパクトや話題性重視の「なんちゃってかき氷」や「一見さんかき氷」とは一線を画す。
全体のバランスが考えられた、食べる人の目線にきちんと立った「誠実なかき氷」を提供してもらえるお店。
その証拠に、雫は新規のお客さんも多いが、それ以上にリピーターが本当に多い。つまり、何度でも食べたくなるようなかき氷が提供されるお店ということ。
「夢はかき氷ばあちゃん!」そう語る店長さんのかき氷は、やはり別格。一口食べれば、笑顔がこぼれるとびきりSpecialなかき氷。
夏の暑さだけでなく、疲れた気持ちまで忘れさせてくれる…そんな元気をもらえるかき氷です。そんなステキなかき氷を味わいに、ぜひ雫へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
この夏の暑さを、忘れられない「おいしい思い出」に変えてくれますよ~♪
「菓子工房 雫」
住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-16-1
アクセス:東急東横線「白楽駅」から徒歩約5分
営業日:7/4~9/30の火・水・金・土曜日(変更の可能性有。Instagramで要確認)
営業時間:11:00-16:30(L.O. 16:00 ※早めに閉店する場合あり)
定休日:月・木・日曜日
※営業日時の変更やメニューなどの詳細はInstagramやFacebookから確認できます!
公式Instagram:@shizuku_cashi