あざみ野で七五三のお参りなら、馬がキーワードのパワースポット「驚神社」へ!

だんだんと秋も深まり、もうすぐ七五三の季節ですね。
たまプラーザ・あざみ野エリアで、七五三のお参りに行ける神社を探していたところ、ぴったりの場所を見つけたので、少し時期は早いですが下見も兼ねて行ってみることにしました。

今回訪れた神社は、青葉区あざみ野にある「驚神社(おどろきじんじゃ)」と言います。

あざみ野駅は田園都市線の主要駅であるたまプラーザ駅の隣にあり、横浜市営地下鉄ブルーラインの乗り換え駅でもあります。

東京にも横浜にもアクセスが良くて便利なあざみ野は、青葉区でも屈指の新興住宅地のひとつですが、駅から歩いてすぐの場所に驚神社のような歴史スポットがあることを初めて知りました。

それにしても、「驚き」とは?!なぜそんな名前なのでしょう?
インパクトが強すぎて、一度聞いたら絶対に忘れられない名前です。

これは名前の由来も調べなければ!と思いながらあざみ野駅から歩くこと約8分。
横浜市立山内小学校の少し先に、驚神社はありました。

2つの鳥居から続く長い表参道が立派な神社

お参りしたのは平日の午前中だったので、あざみ野の住宅街に佇む神社の境内には落ち着いた、静かな時間が流れていました。

石造りの鳥居と朱色の鳥居、2つの鳥居から続く表参道がとても長く、立派です。
参道のつきあたりが一段高い丘になっていて、石の階段を登って拝殿まで上がります。
階段の下からは拝殿が全く見えないので、だいぶ急な階段であることが分かりました。

階段の下には、お参りに来る方のための駐車場も用意されており、車でのアクセスもできるようでした。

拝殿はそんなに大きくはなく、落ち着いた雰囲気のある建物でしたが、境内にはあちこちに奉納されたご神木や石碑があり、奉納の歴史や由来が詳しく記されています。

驚神社の御祭神はスサノオノミコトであり、神社が作られた当時は広大な田園地帯だったあざみ野では「おどろきさま」と呼ばれ、家内安全や五穀豊穣を願う人々の信仰により支えられてきた由緒ある地元の神社なのだそうです。

境内はとてもきれいに管理されており、ご近所の方がお買い物の途中で立ち寄っていたり、ベビーカーに乗った小さなお子さんがお散歩に来ていました。今でも変わらず地元の方に愛されている神社なのだと感じました。

実は馬がキーワード?!驚きの名前の由来

気になっていた驚神社の名前の由来には、いくつかの説があるようです。

驚神社のすぐ近くを流れる早渕川が、ゴーゴーと音を轟かせていたことから「とどろき」が転じて「おどろき」となった説。
または鷺の字を書き間違えてしまって驚神社、など諸説あるようなのですが、境内の石碑にはちゃんと驚神社の名前の由来が書かれていました。

車や鉄道が普及する前、人々の大切な移動手段を担っていたのは馬でした。
かつてあざみ野エリア一体には、幕府に献上する馬を飼育していた広大な牧場があり、中でもこの辺りは名馬が数多く出ることで有名な地域だったのだそうです。

そんな馬を大切にする地域性から、「馬を敬う」が転じて驚神社となったのでした。
インパクトのある名前にはそんな歴史的背景があったのですね。
なるほど!と思わず納得してしまいました。

あざみ野で鎌倉の歴史に思いを馳せる

驚神社の前を通る道は、鎌倉街道です。
鎌倉街道といえば、かつて鎌倉が都だった時代、首都鎌倉でなにか事件や争いが起こった際には「いざ鎌倉!」と、武士たちが馬に乗り鎌倉まで駆け上ったという有名な道です。

驚神社の由緒書にも、源頼朝とその家臣だった畠山重忠の名前が書かれており、鎌倉時代の勇壮な武士たちにも、この辺りで育った馬が献上されていたことが記されています。

もしかしたら源頼朝も、鎌倉街道を通ってこの神社を訪れていたかもしれないですね!

今年の大河ドラマでも何かと話題の鎌倉にゆかりのある神社だと分かり、歴史のロマンに思いを馳せるお出かけになりました。

驚神社がにぎわう秋の例大祭

驚神社が一年で一番盛り上がるのが、毎年10月に開催されている秋の例大祭です。
例大祭は横浜市北部でも最大のお祭りと言われており、地元地区の3つのお神輿が驚神社に集結して奉納がおこなわれ、普段は静かな神社も大きなにぎわいを見せます。

神社境内の表参道にもさまざまな屋台が立ち並び、地元の子どもたちにとっても毎年の秋祭りは楽しみな行事に違いありません。

しかし、ここ数年は社会情勢の影響から秋の例大祭は中止になってしまっていて、残念ながら今年も「中止」のお知らせが貼られていました。

来年こそは、にぎやかな秋のお祭りの風景が戻ってくることを願わずにはいられません。

あざみ野の人々に守られてきた由緒ある神社

驚神社はあざみ野地区でのどかな田園の風景を残すエリアにある神社であり、農業や牧畜で栄えた時代の面影を今に伝える由緒ある神社でした。

馬がルーツの驚神社には、鎌倉時代から受け継がれた勇壮な空気が感じられ、歴史に思いを馳せながら散策してみるのもおすすめです。

今年の秋の例大祭は中止ですが、七五三のお参りは予定通りおこなわれます。
小さなお子様と一緒に気軽に散策できる驚神社に、ぜひ七五三のお詣りに出かけてみてください。

驚神社
住所:神奈川県横浜市青葉区新石川町1-24-9
アクセス:東急田園都市線あざみ野駅より徒歩8分
駐車場あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。