【桜木町】都会のオアシス「野毛山動物園」で自然と動物にいやされる1日

秋の深まりを感じる今日この頃、どこかへ行きたくなりますよね。

お天気のよい日が多い秋のおでかけにピッタリなのが、横浜の名所のひとつでもある「野毛山動物園」。

桜木町駅から徒歩15分、野毛山公園内にある動物園は、開園以来無料で楽しめるスポットとしてもご存知の方も多いことでしょう。

この記事では、行楽シーズンのおでかけにおすすめしたい「野毛山動物園」を紹介していきます!

「野毛山動物園」ってこんなところ

「野毛山動物園」というと、横浜市民なら一度は訪れたことがあるスポットではないでしょうか。

西区の野毛山にある「野毛山動物園」は1951年に開園した歴史ある動物園。「野毛山」というだけに周辺は坂が多く、小高い山を思わせるエリアにあります。

公共交通機関を利用されるなら横浜駅から横浜市営バスに乗るのがおすすめ。

 電車の場合の最寄りの駅は、JR・横浜市営地下鉄「桜木町」駅、京浜急行線の「日ノ出町」駅で、10~15分ほど歩きます。

専用の駐車場はないので、車で来られる際は周辺の駐車場を利用しましょう。

横浜市営バスで来ると、一気に「野毛山動物園前」バス停まで来られますよ。

「野毛山動物園」は開園当初、遊園地も併設されており、レジャー・スポットとして脚光を浴びていました。現在は希少動物の保全活動や環境保護、教育にも力を入れています。

コンドルやオオアリクイ、ヘキサリクガメなど、日本で初めて繁殖に成功した例も多く持つ動物園です。

何と言っても桜木町や日ノ出町から少し歩いただけなのに、木々が豊かなエリアなので、都会にいることを忘れてリラックスできますよ。

かわいい小動物から大型の動物まで

木の上でお昼寝中のイチゴちゃん

入口を通過すると、レッサーパンダのイチゴちゃんが出迎えてくれます。

私の勝手なイメージですが、「野毛山動物園」といえば、レッサーパンダ。

動物たちが活発に行動するのは動物園の開園直後と閉園間際の時間帯。この日伺ったのは午後14時頃だったので、イチゴちゃんは木の上でお昼寝中でした。

園内を歩いていると木々の間から横浜ランドマークタワーなど、桜木町とみなとみらいが見えます。ここからの眺めもよいですね。

個人的には虫類は得意ではないのですが、せっかくなのでは虫類館に入ってみました。中は気温が高めに設定されているので、蒸し暑さを感じます。

は虫類館ではカメやイグアナ、ワニなどを展示。カメだけでも18種類飼育されています。恥ずかしながら私は、リクガメとウミガメの区別もあまりついていなかったので生き物の奥深さを感じました。

 は虫類館では繁殖に成功したヘキサリクガメも見られますよ。

カメの卵を育てているところも公開されていて、「野毛山動物園」は希少動物の保護にも力を入れていることが、こういった展示からもわかります。

続いてインドライオンのラージャーくん。この日は部屋の中でゆっくりしていましたが、立ち上がって歩き始めました。ラージャーくんは大きな声が苦手とのことですが、時々「ゴーゴー」と大きな声を出して見ている人を驚かせてくれます。

室内のラージャーくん、撮影がむずかしいです

間近でみると顔の大きさが迫力満点。

続いてキリンのエリアへ。この日はキリンのそらくんとモミジちゃんが外の展示場にいました。とても人懐っこくて、かなり近くまで寄ってきてくれます。

構えたスマホを食べられそうな距離感

つぶらな瞳がかわいすぎる。

キリンが走るところを近くで見たことがなかったのですが、この日は時々走っていて、
それがものすごい迫力。

野生だったら弱肉強食の世界なので、当然走って逃げることもありますよね。

キリンは草原をゆったり歩いているイメージでしたが、走るととにかく早いことを知りました。

その他、アカエリマキキツネザルやミナミコアリクイ、カグーやコンドルなど、現在は約83種類の動物たちがいます。(参照:野毛山動物園公式HP)

散歩がてらに回れる距離感のなかにたくさんの動物がいるんですよ。

しろくまの家へ。

現在、「野毛山動物園」にはしろくまことホッキョクグマはいません。が、ホッキョクグマの飼育舎が公開されていて、構造が見学できるようになっています。

扉や檻が頑丈なホッキョクグマの部屋

檻の外から撮ると面白い写真が撮れるフォトスポットになっており、インスタ映えも狙えそう。

右下部分、部屋の前には「ヒト」の文字

しろくまの家に来られたみなさん、こぞって写真を撮っていました。

保存されている市電で休憩も

一通り動物を観たところで、ひだまり広場のひだまりカフェで一休みすることに。

カグーをイメージしたジェラートをオーダー。他にも「野毛山動物園」の動物たちをイメージした軽食メニューもありますよ。

お子様向けにも見えますが、大人でも食べたくなる見た目。

カグーのジェラートは甘さ控えめのさっぱりしたミルク味。歩きまわって、ちょっと疲れた体に効く味です。目が合うと食べるのがちょっともったいない感じですね。

ひだまり広場は、もともと「野毛山動物園」で長きに渡って愛されていたアジアゾウのはま子がいた場所。はま子亡き後改装され、ひだまりカフェと広場に変わりました。

夏の「野毛山動物園」ではナイトのげやまを開催していて、大人気のイベントになっています。夏の夜、いつもと雰囲気の違う動物園を楽しめます。時代に合わせて、動物園のあり方も変化しているんですね。

また横浜の文化遺産として、市電も展示されていて、中で休憩することも可能。

動物園の中に市電があるなんて、珍しいですよね。

展示されている市電は、運転席にも入れるので、ここでもいい写真が撮れそうです。

「野毛山動物園」が、大切にしていることは「誰もが気軽に楽しめる動物園」。小さな動物を身近に感じて欲しい、命の大切さを知ってほしい。こういった点を大切にしています。

現在、コロナウィルス感染症対策と動物福祉に配慮して事前予約制となっていますが、なかよし広場ではモルモットやハツカネズミなどの小動物とふれあうことができます。

小さなお子さんだけでなく、大人もいっしょに動物を身近に感じて楽しめるスペースもありますよ。

そろそろ帰ろうと思いふたたび、レッサーパンダのイチゴちゃんの前を通ると、なんと起きて動きまわっていました。

久々に観たレッサーパンダ

昼寝から目覚めたイチゴちゃんを激写しようとカメラを持った人々が集まってきます。

しっぽは意外と太めでした

笹を食べたり、グルグル歩きまわったり、愛くるしい。目はクリクリ、毛並みもしっぽもきれい。

あまりのかわいらしさにちょっと興奮しちゃいました。

 「野毛山動物園」は2時間もあれば、ゆっくり回れる広さです。ご近所の方が散歩がてらに来たり、動物の写真を撮影に来られる方も多くいらっしゃいます。

「誰もが気軽に楽しめる動物園」として、散歩がてらにゆったりとまわれる「野毛山動物園」。季節ごとにイベントもあるので、どのシーズンに来ても楽しめます。

次のお休みに、ぜひ訪れてみてくださいね。

野毛山動物園
住所:神奈川県横浜市西区老松町63-10
アクセス:JR根岸線・京浜東北線・横浜市営地下鉄「桜木町」駅下車徒歩15分
京浜急行線「日ノ出町」駅下車徒歩10分
市営バス89系統「一本松小学校」行き「野毛山動物園前」下車すぐ
TEL: 045-231-1307
開園時間:9:30~16:30(入園は16:00まで)
定休日:毎週月曜日(祝日にあたる場合は翌日)
12月29日 ~ 1月1日、※5、10月は無休
※臨時開園あり(HP内イベントカレンダーでご確認ください。)
入園料:無料
※新型コロナウィルス感染拡大等により営業時間等が記載と異なる場合があります。訪問時は事前にHP等でご確認ください。
※この記事は2022年10月21日に取材、作成されたものです。最新の情報はHP等でご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。