たまプラーザの人々と共に歩む公園「美しが丘公園」

東急田園都市線は首都圏の渋谷と、川崎、町田、横浜、大和の4つのエリア「多摩田園都市」を結ぶ、通勤通学にも便利な駅です。

田園都市線の中で代表的な駅をあげると、二子玉川駅とたまプラーザ駅の2つでしょうか。

今回は、そのうちの1つ、たまプラーザ駅から徒歩10分にある「美しが丘公園」に行ってきました。

4月を迎え、新生活がスタートした人も多い時期です。

田園都市線の車内は、真新しいリクルートスーツを身にまとった新入社員や、初々しい学生さんでいっぱい。
まだ何となくそわそわして落ち着かないですが、活気もあり、新年度らしい雰囲気でした。

その日は最高気温25℃という、4月にしては季節外れの夏日の予報。
通勤ラッシュが少し落ち着いた、たまプラーザ駅で電車を降りました。

たまプラーザ駅は、ホームから駅ビルまでが大きな吹き抜けのホールのような、独特な形をしていて、駅直結のショッピングモール「たまプラーザテラス」は、おしゃれなお店やカフェ、フードコートもあり、いつもたくさんの人でにぎわう複合施設です。

午前10時。オープンしたばかりのお店を横目に、駅の東改札から北口バスターミナルへと下る、長いエスカレーターを降ります。

信号を渡ったコーヒーショップの入り口から続く通りが、たまプラーザ中央商店街です。
美しが丘公園に行くには、たまプラーザ中央商店街の通りを抜けていきます。

昨今、駅ビルばかり立派で、シャッター通りになってしまう商店街も多い中、たまプラーザ商店街はとても賑わいのある通りでした。

コンビニ、クリニック、お弁当屋さんなど、生活に必要なお店はもちろん、おしゃれな美容室に、ハワイアンカフェまであり、さすがたまプラーザ!
道行く人もおしゃれだな、と思いつつ、商店街の通りを歩くこと、10分。

郵便局まで歩いたところで、いきなり目の前に緑が広がり、驚きました。

公園入口から広がる緑のオアシス

たまプラーザ駅から、中央商店街を抜けて徒歩10分。
郵便局まで歩いたところで、美しが丘公園に出ました。

突然、目の前に緑がいっぱいに広がり、眩しい!
人がいっぱいだった駅からの通りを抜け、開放感がすごいです。

公園内に入ると、平日の午前中らしく、のんびりとした雰囲気でした。
ベビーカーを押したママさんがお散歩していたり、近隣の保育園の子どもたちが、芝生の広場を駆け回って遊んでいます。

結構な人数がいますが、園内が広いので混んでいるわけではなく、みなさん、それぞれの時間を楽しんでいました。

芝生にピクニックシートを広げている人もいて、お昼になればお弁当も食べられそうです。
きっと、土日は家族連れですごいにぎわいなのでしょうね。

公園のシンボルツリー、ヒマラヤ杉

新緑が眩しい美しが丘公園。

予報通り、季節外れの暑さです。
日陰を探して、広場にある大きな木の下で休憩しました。

随分と大きな木で、よく見ると2本の木が寄り添うように立っています。樹の下に入ると、ちょうど良い日よけになり、広場を吹き抜ける風が涼しく感じられます。

後で知ったのですが、この2本のヒマラヤ杉は昭和44年にこの美しが丘公園に植えられ、以来50年あまりの間、公園を訪れる人々を見守りつづけてきた、公園のシンボルツリーなのでした。

冬にはイルミネーションが灯り、まさに大きなクリスマスツリーになるのです。

「人々に元気を与えたい」という、たまプラーザ中央商店街のみなさんの主催なのだとか。
今年のクリスマスシーズンも楽しみですね。

雨でも安心な遊びのログハウス「ロケットハウス」

ヒマラヤ杉の広場から奥に進んでいくと、小さな子どもたちでにぎわう遊具の広場がありました。

広場は2つに分かれていて、大型すべり台とターザンロープがあるゾーンが手前に。
ブランコや砂場があるゾーンがそこから少し奥まったところにあります。

ベンチから全体を見渡すことができるので、夢中で遊ぶ子どもたちを見守る親御さんも安心なつくりになっていました。

遊具ゾーンをはさんで、まるで山間にあるような、大きなログハウスが建っているのが見えます。
「これは何だろう?」と近づいてみると、中はアスレチックのようなつくりになっていて、天井からロープが伸びていたり、ハンモックのようにロープがはられていたり。

「ロケットハウス」という名前の建物で、子どもたちが、中でアスレチック体験ができる場所のようです。

ログハウスはテラスも広く、ここでもいろいろな遊びが楽しめそうです。

受付で申し込めば、子どもは無料で遊べるそうですが、アスレチックは小中学生を対象にしているようなので、未就学児の小さなお子さんは怪我をしないよう、大人が見守りながら遊びましょう。

雨の日でも公園に来るのが楽しくなりそうな施設でした。

大人から子どもまで、地域の誰にでも愛される公園

美しが丘公園は、園内をゆっくり散策すると15分ほどでひと周りできます。

園内には遊歩道が整備されているので、散歩やジョギングをしている人もたくさんいました。ベビーカーも問題なく通ることができます。

ご紹介した広場や、ログハウスの他にも、多目的利用ができるよう整備された広場がもう1つあり、少年野球やソフトボール、ゲートボールなど、地域のサークル活動で利用できるようでした。

公園の隣には小学校があり、その隣は工事の真っ最中で、新しい住宅が整備されているようです。

たまプラーザ駅から徒歩10分で、緑あふれる自然に触れることができる、美しが丘公園。

隣接する、たまプラーザ中央商店街の力添えもあり、美しが丘公園の魅力はますます高まっています。

地元の人々が、この公園を大切に守り、たまプラーザという地域全体を盛り上げていこうとする気概を感じることができました。

外で過ごすのが気持ち良い季節となってきました。
ぜひ、美しが丘公園を訪れてみてください。

美しが丘公園
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-22
アクセス:東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩10分

美しが丘公園子どもログハウス(愛称 ロケットハウス)
休館日:毎月第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12/29~1/3)
電話番号:045-902-6925
開館時間:9:00ー17:00(入替制)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。