「自然に囲まれて、ただただぼーっとしたい。近場に緑があったらな」と思うことはありませんか?
大倉山には、心地よい自然と美しい文化財で成る大倉山公園という緑地があるんです!
今回はこの公園の魅力を紹介します。
坂を登ったら到着!7ヘクタールの公園
大倉山公園は、大倉山駅の脇に伸びる記念館坂を登ったところにあります。
さすが坂の街、大倉山。なかなかの急勾配なので息切れすると思いますが、がんばってください!5分ほど登ると大倉山公園の入口に到着しますよ。
こちらが大倉山公園の園内図。
広さは約7ヘクタールです。大倉山公園の代名詞になっているのが、梅林と大倉山記念館。そのほかに、広場などのいくつかのスポットがあります。
街のシンボル、白亜の文化財・大倉山記念館
敷地のほぼ中央にあるのが、この街のシンボルとも言える横浜市大倉山記念館です。公園入口の階段を登ると、木々の間からその姿が見えてきます。
青空に白亜の外観がよく映える!何度見ても、その美しさに目を奪われます。
今から90年前の1932年、実業家の大倉邦彦が精神文化の研究拠点として建設した建物です。当時の名称は大倉山精神文化研究所。戦後に横浜市の建物となり、横浜市指定有形文化財になりました。
ギリシャ風の設計は建築家の長野宇平治によるもの。北海道銀行本店なども手掛けた古典主義建築の第一人者だそうです。
細部まで美しく、訪れる度に「ここにこんな模様があったのか」などと発見があります。
私のお気に入りは、黄色い光が差し込むエントランスホール。温もりのある光に全身を包まれている気分になれます。
周りにあるのは獅子と鷲のテラコッタ。見上げると必ずどれか一体と目が合うように作られているそうです。
大倉山記念館は地域の文化拠点として、コンサートや作品展示などの催しがよく行われています。この日もピアノの音色が響いていました。
図書館が併設されていて、専用のカードを作れば本も借りられます。哲学や宗教に関する書籍が多く、精神文化研究所だった頃の名残を感じます。毎月新刊も入っているようです。
近隣でも有名な梅林は、閑散期もオススメ
大倉山公園のもう一つの名所は、梅林です。こちらは過去の開花時の様子。
毎年2月ごろ、白加賀や豊後など46種約220本の梅が咲き誇ります。新型コロナウイルスの流行前は観梅会も開催されていたそうです。
違う地域に住む方々に「大倉山に住んでいます」と話すと、必ずと言っていいほど「梅がきれいなところだよね!」と言われます。大倉山公園の梅林はそれぐらい名高い場所です!
開花時期の美しさは言わずもがなですが、個人的には裸木の時期のわびしさも風情があって好きです。人が少ないので、お散歩コースとして利用しています。
空気が澄んでいて気持ちいいんです!
ピクニックや読書など思い思いに過ごして
大倉山公園には遊具はありません。ですが、木々に囲まれた記念館前広場やピクニック園地は、ボール遊びやピクニックに最適です。
レジャーシートを敷いたり、簡易テントを設置したりして、ゆったりと過ごす親子連れをよく見かけます。
2〜3人掛けのベンチもたくさん設置されています。おしゃべりをしている人や読書をしている人など、過ごし方は人それぞれ。
私のお気に入りは花木園の近くにあるあずまや。
この日は、大倉山駅近くのパン屋さんで惣菜パンを買い、自宅で淹れてきたコーヒーと一緒にいただきました。
その後は、青空と木々を眺めながら考え事。
デジタルデトックスになって、心が落ち着きました。
静かな空間を独り占めしている気分に
大倉山公園は、一人で訪れている人をよく見かけます。多くても、親子や夫婦など2〜4人程度。団体がいないからか、いつも静寂に包まれています。
だからか、公園を自分だけで独り占めしている気分になれるんです!
木々に囲まれているので、季節ごとに違った表情を楽しめるのもオススメポイント。ぜひ足を運んでみてください。
大倉山公園
住所:神奈川県横浜市港北区大倉山2丁目10
アクセス:東急東横線「大倉山駅」から徒歩5分