横浜の歴史を体感しよう!センター北「大塚・歳勝土遺跡公園」

横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」から徒歩5分の丘の上に、「大塚・歳勝土(さいかちど)遺跡公園」が広がっています。

緑あふれる広々とした芝生を有した公園は、家族で散歩やピクニックに利用するのにピッタリ。

さらに公園内には弥生時代中期の集落や古墳が復元されており、隣接する「横浜市歴史博物館」とともに、歴史学習の場としても親しまれています。

都筑区「センター北」でショッピングを楽しんだあとに、「大塚・歳勝土遺跡公園」で歴史散策をしてみませんか。

「センター北」駅から徒歩5分!散歩にちょうどいい

「大塚・歳勝土遺跡公園」は、都筑区の中心である「センター北駅」から徒歩5分という好立地にあります。

街の中心でありながら豊かな緑を携えた公園は、地域住民の憩いの場となっています。

「センター北」のショッピングモールで買い物をしてから立ち寄るもよし、運動のために散歩するもよし、家族でピクニックに訪れるのもよし。大人から子どもまで楽しめる公園です。

広い芝生の広場がある!

「大塚・歳勝土遺跡公園」の入り口は長い坂道になっており、頂上までのぼると芝生広場が一面に広がります。

広々とした芝生の上では、敷物を敷いて休憩をしたり、テントを立ててのんびり過ごしたりできます。

バリアフリーにも対応している!

丘の上にある「大塚・歳勝土遺跡公園」ですが、バリアフリーにしっかり対応しており、階段とスロープが併設されています。ベビーカーや車いすの方でも安心して遊びに来ることができます。

ただし、小高い丘の上にあるため結構な距離を上らねばならず、少し心の準備が必要かもしれません。動きやすい服装で行くことをおすすめします。

「都筑民家園」で体験イベントが開催されている!

「大塚・歳勝土遺跡公園」の一角には、「都筑民家園」という文化体験施設が併設されています。

「都筑民家園」には、横浜市指定有形文化財に指定された古民家「旧長沢家住宅主屋」および「馬屋」があり、さまざまな体験イベントが開催されています。

古墳時代の「方形周溝墓」が復元されている!

芝生広場の片隅に、「歳勝土遺跡」があります。古墳時代に作られた墓の一形態である「方形周溝墓」群が発見された場所で、現在は一部が復元保存されています。

すぐ近くには集落跡が発見されており、このムラに暮らす人々の共同墓地であったことが分かっています。

古墳とをつなぐ通路「墓道」があったと考えられているそうです。

この地域で、古くから亡くなった人を弔う習慣があったことを証明する、貴重な史料となっています。

弥生時代の集落が復元されている!

芝生広場のすぐ近くには、「大塚遺跡」があります。

今から約2000年前、弥生時代にこの地方で稲作を始めた大規模な集落が発掘された場所です。85軒の住居跡と10棟の高床倉庫が発見されました。

遺跡の保存整備の一環で一部が復元され、当時の様子をうかがい知ることができます。

住居の一部は中に入ることもできます。建物内は薄暗く、ひんやりしていました。

高床式倉庫も1棟復元されています。「スズメバチ注意」の貼り紙が貼られていました。

集落の外周は600mにもおよび、幅4m、深さ2mほどの大きな溝がめぐらされていました。さらに外側に土を持った土塁をもうけて、ムラの守りを固めていたと考えられています。

横浜市歴史博物館が隣接している!

「大塚・歳勝土遺跡公園」に隣接して「横浜市歴史博物館」が建てられています。

「横浜市歴史博物館」では横浜の歴史を知ることができ、常設展示および特別展示をみることができます。

常設展・特別展それぞれで入館料がかかりますが、毎週土曜日は小学生・中学生・高校生の入館料が無料になってオトクです。

館内では、時代ごとに横浜市内で発掘されたさまざまなものが展示されています。

横浜はもともと「横浜村」と呼ばれており、横に長く伸びた砂州(さす)と呼ばれる地形の根元にできた村なんだとか。意外と知らない横浜の歴史を知れて、面白いですよ。

都筑区の中心である「センター北」すぐの場所に、緑豊かにたたずむ「大塚・歳勝土遺跡公園」。

昔の人々の暮らしを思い浮かべながら、歴史博物館で知見を深めたり、自然あふれる公園を散策してみてはいかがでしょうか。横浜の新しい魅力を再発見できるかもしれませんよ。

大塚・歳勝土遺跡公園
住所:神奈川県横浜市都筑区大棚西1
営業時間:午前9時~午後5時
※大塚遺跡を除く公園部分は24時間オープン
料金:無料
交通:横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北」駅 徒歩5分
駐車場:なし
※博物館の駐車場(1時間200円)をご利用ください

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。