今回は、私がこの季節になると訪れよく遊びにいく、とっておきのステキな場所「名瀬町小川アメニティ」をご紹介します。
こちらは観光地や公園ではなく、住宅地と山の合間にある、きれいに整備された小さなせせらぎのある遊歩道です。
この「名瀬町小川アメニティ」には、なんとホタルが生息しているのです。
住宅地の小さなせせらぎ「名瀬町小川アメニティ」を散策
JR横須賀線・東戸塚駅または相鉄線・緑園都市駅より神奈中バスで戸塚駅方面へ、さかえ橋で下車します。こちらから1分も歩かずに小川アメニティに到着します。
タイル張りのきれいな遊歩道は、約1.5キロ程あります。ここから上流に向かって歩いていきましょう。
住宅地の反対は山の為、樹々が風でゆれるような音と木漏れ日、山間からふく涼しい風、水のさらさら流れる音を聞きながらあるくのは、何とも爽やかで癒されます。
ホタル観賞の夜ももちろんですが、日中に散策するのもおすすめです。
住む人の協力による、ホタルの棲む環境づくり
ゆっくり歩いていると、掲示板がみえます。名瀬アメニティクラブという町の有志の方々が月に1回、美化活動をされているということです。
さかえ橋付近から反対方向へ少し下ったところの川辺も大変きれいで、また安全に整備されており、小学生たちがよく遊んでいるのを見かけます。
ホタルは「静かで水がきれいな場所」に生息することはご存じかと思いますが、他にも、「灯りの少ない」「休息できる木陰がある」「餌(カワニナ)が豊富」「水質が安定している」等、条件は多くあるため、ホタルの生息場所は年々減っているそうです。
そんな中、住む人の協力によって、水辺を整備し、ホタルが棲むようになるということ。その地域の治安のよさはもちろんのこと、住む人の人柄を垣間見ることができますね。
水辺を歩き、マイナスイオンでリフレッシュしよう!
遊歩道から水辺におりることもできます。飛び石がずっと続いているので、水辺の近くを涼をとりながら歩くのもよいですね。ただし、蚊もいますので、虫除けは必要です。
水がとてもきれいです。メダカのような小さな魚も泳いでおりました。飛び石を歩きながら水のからからと流れる音に耳を傾け、すっかりリフレッシュできました。
ホタルは日中、水辺と緑の草陰になっているところ、葉っぱの裏でじっとしているのだそうです。そして夜になると交尾相手を探すためにお尻を光らせて活動しているのだそうです。
ゴールは西連寺。小川のせせらぎはどこから来るのか
アメニティの終点には「西連寺(さいれんじ)」という浄土真宗のお寺さんがあります。
敷地内の植木を大変きれいに手入れしておられます。所々に苔を蒸す場所もあり、静かで趣のある、歴史を感じるお寺さんです。
西連寺でお参りをしたところで、ちょうど名瀬小川アメニティをひと歩きしたことになりますが、小川は山に沿って上流へ続いております。
どこまで続くのか、坂道をあがっていきましたが、小川は途中で途切れてしまいました。どうやらこの山の広範囲を占めている「戸塚カントリー倶楽部(ゴルフ場)」から流れているのではないかと思われます。
美しい棲み家を守りながらホタル観賞を
後日、5月の終わりにもう一度行ってきました。その時にはホタルがいましたよ!小さな光がほんの一瞬、ふわっと光っては消えます。地域の方もちらほら鑑賞にいらしてました。
撮影を試みたんですが、ホタルの光を素人がスマホやカメラに収めることは難しいです。またホタルに向けてのフラッシュ撮影は厳禁です。ホタルの生態系を壊してしまう恐れがあります。実際に訪れる際にはご注意ください。
名瀬小川アメニティは、地域の方によって大切に守られた場所です。誰でも訪れることができますが、ぜひマナーを守りホタル観賞を楽しんでくださいね。
名瀬町小川アメニティ
住所:神奈川県横浜市戸塚区名瀬町
アクセス:JR東戸塚東口から神奈中バス緑園都市駅前行き「さかえ橋」下車、徒歩1分