JR桜木町駅のそばにある商業施設「コレットマーレ」。ファッションや映画、グルメだけでなく、スーパーも併設されており、地元の方の買い物スポットとしての役割も果たしています。
今回は桜木町の駅ビル、「コレットマーレ」内にありながら、のんびりできるカフェ「STORY STORY YOKOHAMA」を紹介していきます!
「STORY STORY YOKOHAMA」って?
「STORY STORY YOKOHAMA」は桜木町から隣接した商業施設「コレットマーレ」の5階にあります。
2020年10月にオープンした、本と雑貨、カフェが融合したお店です。神奈川県を代表する企業のひとつ、本屋さんの「有隣堂」が新業態として展開する店舗。
店長の名智さんにお話をうかがったところ、開店当初はこれまでの「有隣堂」と違ったスタイルの店舗であるがゆえに、戸惑うお客様も多かったそう。
店内の奥には大きな窓があり、天気のよい日は光がたくさん入る気持ちのよいつくり。窓からはみなとみらいが一望でき、眺めは最高です。
ブックスペースには、ソファが置かれるなど、ゆったり座って本を試し読みできるスペースもあります。
雑貨やフィギュアなどもディスプレイされており、これまでの「有隣堂」とはひと味違ったお店となっています。
本、雑貨、カフェが融合したゆとりの空間
「STORY STORY YOKOHAMA」は、本、雑貨だけでなく、カフェも併設されています。
カフェの座席数は全部で69席。コンセントやWi-Fiも完備されているので、パソコンやタブレットを持ち込んで作業されている方も多くいらっしゃいました。
天井が高く明るい店内。作業中に休憩したくなったら、雑貨コーナーや本をチェックすることも可能。
ただし、カフェスペースには購入していない本の持ち込みはNGとなっています。その点に注意は必要ですが、広々とした店内は作業だけでなく、お茶やお食事をゆったりと楽しめます。
店内で販売されている雑貨は、個性豊かでユニークなものばかり。「有隣堂」が横浜生まれの企業であることもあり、横浜のブランドや神奈川のものがプッシュされています。
また、「有隣堂」のYouTubeチャンネルや「文房具王になり損ねた女」としてメディアにも度々登場している、文房具バイヤーの岡﨑弘子さんがセレクトした文房具やお菓子などが購入できる「岡﨑百貨店」もあります。
店長の名智さんは販売されている雑貨について、こんな風に語ってくださいました。
「当店では、世の中で流行っている、売れているという理由だけでは販売しません。
作り手の思いや長く愛されてきた歴史やストーリーが感じられるものをお客様に提供したいと考えています」
確かに販売されている雑貨は、他のお店では見かけないものも多数ありました。地元・横浜、神奈川への愛とこだわりが、販売されている雑貨ひとつにも表れています。
おすすめのメニュー、マルコのアップルパイとピザ、パスタ
カフェのおすすめメニューをスタッフさんに聞いてみました。
- 野毛山カレー
- ジェラート
- パスタ
- ピザ
- アップルパイ
なかでも人気があるのは、世界一の料理人の称号を持つ、マルコ・パオロ・モリナーリ氏※が監修するアップルパイやピザ、パスタとのこと。
マルコ・パオロ・モリナーリ氏というと、鎌倉のみならず、横浜中華街にもお店があるアップルパイ専門店「世界一のアップルパイ mille mele」のオーナー。
※マルコ・パオロ・モリナーリ
イタリア出身。29歳の時に10年に一度の「世界パスタコンクール」で優勝。世界最年少で「マエストロ」の称号を得る。その後も数々の世界大会でNo.1を受賞、現在に至る。
参考: 「世界一のアップルパイ mille mele」
なんと、このカフェで世界一のアップルパイを堪能できるとは!「有隣堂」は本屋さんではありますが、カフェで提供するメニューについても料理人に監修を依頼するなど、こだわりを持って展開しているそうです。
取材に伺ったのが、ティータイムということで、アップルパイとピザのマルゲリータをオーダーしてみました。
- ピザ マルゲリータ
生地はもっちりとしているのにフワフワ。トマトソースの甘味と酸味のバランスが絶妙。ちょこんと乗ったバジルソースがさわやか!小さく切られているので、食べやすいです。
見た目は大きいですが、軽い食感とおいしさのあまり、一気に食べてしまいました。
お友達や家族と別々の味で、シェアするのもおすすめです。
- 世界一のアップルパイ
パイ生地がサクサク!パイの端の方にほんのり感じる塩味がたまりません。なかのカスタードの甘さとリンゴのすっきりした甘味と酸味、食感はまさに世界一の称号にふさわしい味。甘さとたまにくるしょっぱさがクセになります。
ぜひお店で食べていただきたい味です!
ストアイベント「ストヨコマルシェ」毎月第3金曜に開催!
「STORY STORY YOKOHAMA」には、本と雑貨、カフェの他に「イベント」という、もうひとつのこだわりがあります。
「お客様の日常に新しいストーリーを創造し、提供するのがお店の使命」と店長の名智さん。新しいストーリーのひとつとして、毎月第3金曜に「ストヨコマルシェ」を開催していきたいとのこと。
「ストヨコマルシェ」は、地域密着型の蚤の市のようなイベントで、カフェの一部にお店を設置。お店の数は7~8店舗で、古本や中古レコード、ハンドメイドのアクセサリーやスイーツなどの店舗が出店するそうです。横浜在住の作家さんやお店が出店しているとのことでした。
3月は15日に開催。なんとこの回には、「有隣堂」とも関わりが深い小説家の喜多嶋隆先生※も出店されるそうです。
喜多嶋先生ファンの方は、要チェックです!
※喜多嶋隆とは
1981年 『マルガリータを飲むには早すぎる』 で、小説現代新人賞受賞。その後、多くの青春小説を、角川文庫、集英社コバルト文庫、光文社文庫など文庫オリジナルで多数執筆。「STORY STORY YOKOHAMA」とは、SNSで不定期に発表してきた小説を限定販売するなど深い関わりがある。
参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、「STORY STORY YOKOHAMA」
店長の名智さんに今後の展望をお聞きしました。
「お客様にも私たち自身にも常に新しいストーリーを提案し、チャレンジし続けていきたいです」
言葉どおり、本屋さんである「有隣堂」が新しいことにチャレンジしています。2024年1月に新横浜駅の駅ビル、「キュービックプラザ」にも新店舗をオープン。本と雑貨、カフェが融合したこういった形態のお店は、今後も増えていくでしょう。
桜木町に来られた際はぜひ「STORY STORY YOKOHAMA」に立ち寄って、世界一の味とこだわりのカフェメニュー、本や雑貨を堪能してみてくださいね。
STORY STORY YOKOHAMA
住所:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 ヒューリックみなとみらい コレットマーレ 5F
アクセス:JR根岸線・京浜東北線・横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅下車 徒歩約1分、みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩約7分
TEL: 045-225-8391
営業時間:11:00 ~ 20:00
店休日:1月1日及び施設休館日に準ずる
ホームページ:https://www.yurindo.co.jp/story-story/
Instagramアカウント:story2yokohama
※価格は2024年2月の取材時のものです。販売されている商品や価格は変更になる場合がありますので、最新の情報はHP等をご確認ください。