通称・横浜ガーデン山と呼ばれる三ツ沢下町。その山にポツンと洋菓子店があるのをご存じでしょうか?
魅惑のケーキはもちろん!来店すれば楽しい気持ちまで持ち帰れるステキなお店。今回は「アトリエ・サン・ミシえる」さんについてご紹介します♪
ポツンとケーキ屋さん!?
初来店にはバスがオススメ!
最寄りのバス停からすぐ、そしてキツイ登山なしで来店できるためです。電車の最寄り駅は、三ツ沢下町駅。急な坂道を15分ほど登る必要があります。
正直、なぜこんな所に!?と思うほどの立地にお店を構えていますが、ご近所さんでは知らない人がいないほど、遠方からもわざわざ足を運ぶほどの名店。
その人気と実力は折り紙つき!山を上ってでも食べたい!と思う絶品ケーキが待っています。登山する価値、十分すぎるくらいありますよ~!
心踊る!迷いすぎるくらい迷ってしまうケーキたち♪
サンミシえるの魅力はなんと言っても、おいしくて種類豊富なケーキ!
こんなにもケーキの種類が揃うお店はそうそうありません。子どもが大喜びするかわいらしいケーキから、洗練された美しいケーキ、甘いものが苦手な方でも楽しめる大人なケーキなど、毎日30種類ほどを作っています。
オススメはシュークリーム(302円)!
迷いすぎて決められない!そんな方も多いと思い、オーナーの宮坂さんに初来店の方にオススメのケーキをお聞きしてきました!
「シュークリームですね!うちのはカスタードが本当においしいし、たっぷり入っているんですよ。近所のおばあちゃんなんか、シュークリームのカスタードをパンに塗って食べちゃうって言ってたくらい」とにっこり。
こんなにカスタードが入っているシュークリーム見たことない!と驚く方も多いかもしれません。シューのカリカリとした食感とうまみたっぷりのカスタードは相性抜群!
我が家では1口頂戴と言ってきた夫が、あまりのおいしさに、1口ではやめられず、結局3口も食べて幸せそうな顔していました(笑)。
お客さん人気も高いため、早い時間に売り切れてしまうこともしばしば。
「シュークリームはね、『出会えたらラッキー』ですよ~」と宮坂さん。
来店時に発見したら、即買いすべき逸品です。
混雑は土日の14~17時がピーク!
遠路はるばる、おいしいケーキを求めて、平日の日中でも次から次へとお客さんが来店されます!
土日の14~17時は特にお客さんが重なる時間帯なので、混雑が苦手な方はその日時を避けて来店しましょう。じっくりケーキ選びをしたい方は平日の午前中がオススメですよ~!
実食したケーキをご紹介♪
全部掲載しきれないほど食べているので、一部ですが実食したケーキをご紹介♪
くまさんの恋人(432円)
中のいちごムースがおいしいっ♪くまちゃんの表情が1つ1つ違う点も魅力!子どもから大人まで笑顔になっちゃうケーキです。
トライフルロール(442円)
季節のフルーツがいっぱい!優しいお味と食感が大好きで、我が家のお気に入りケーキです!
Siba(475円)
甘いものが苦手な方でもおいしく食べれる抹茶ケーキ。かわいい見た目に反して、しっかりビターな味わい。お茶の旨みが凝縮されています!
バニーカシス(518円)
こちらも甘いものが苦手な方にオススメ!まるでカシスそのものを味わっているような、酸味やフルーティーさがあります。巷で売っているようなカシスもどきの商品とは一線を画します!
モンブラン(518円)
濃厚な栗感がたまらない!ここのモンブランを食べたら、しばらく他のモンブランは食べられない…そんな絶品モンブランです。
ガーデン山のチーズスティック(237円)
ザクザクのビスケット生地と滑らかなチーズ部分がベストマッチ!さすがはパティシエに魔法をかけられたチーズケーキ。ひと味違います♪
アリス(518円)
チョコ好き必見!くちどけのいいチョコレートとバニラムースのバランスがたまらない!
季節限定ケーキも見逃せない!
・桃のショートケーキ(夏季限定!475円)
我が家で取り合いになった大人気のケーキ。みずみずしくて甘~い桃とクリームのバランスが絶妙!
・タルトフレーズ(冬~春限定!475円)
こだわりの国産いちごを使用したタルト。カスタードといちごの組み合わせは幸せの味♪あっという間に食べてしまった逸品!
サンミシえるではケーキの他にも、クッキーやパウンドケーキ、プレゼント用のお菓子の用意もあり!
ケーキ以外のお菓子も無論おいしいので、ぜひ手にとって欲しい!
夢のケーキが食べれる!?大喜び間違いなし!最高のデコレーションケーキ♪
サンミシえるの代名詞といえば、オリジナルのデコレーションケーキ。他ではなかなか作ってもらえないようなオーダーにも真摯に寄り添ってもらえる点が魅力。
ホールケーキというだけでも特別感がありますが、サンミシえるのデコレーションケーキは、そのスペシャル感MAX!言うなれば「夢のケーキ」が作ってもらえるのです。
こちらは立体ケーキ。自分の好きなものをお祝いのケーキとしてプレゼントしてもらえるって、すごい特別感ですよね!記念にも記憶にも残る、最高のオーダーケーキです。
お客さんのお気に入りの写真やイラストをチョコプレートに印刷して作るデコレーションケーキ。「世界に1つ!自分のためだけ」に作られた特別なケーキなので、うれしさもひとしお!受けとる側も渡す側も笑顔にするケーキです。
立体やイラストケーキは1週間前までにお電話や店頭でのオーダーが必要。細かな希望も丁寧に相談に乗ってくださるので、安心ですよ!
見た目以外もすごいっ!サンミシえるが選ばれる理由
どうしてもインパクトあるお見た目に目が行きがちですが、サンミシえるのホールケーキが選ばれるのには、他にも理由があるんです!
①ホールケーキのベースが11種類も!
ホールケーキのベースはショートケーキ…そんなお店が多い中、サンミシえるではホールケーキのベースが選べます。その種類、なんと11種類(期間限定も含む)!自分が食べたいケーキを選べる…サンミシえるならではの魅力です♪
②粋なチョコプレート
ホールケーキに載せるプレートもオリジナルの工夫が!名前以外にもかわいいマークや、お客さんの意向をくんだ粋なコメントを添えてくださるなど、希望に寄り添ったプレートを作成してくれるんです。
「ケーキづくりで大切にしていることは、『お客さんの顔を思い浮かべて作る』こと。お客さんがケーキを家に持ち帰って、箱を開けた時の顔を想像して作るんです。
喜んでもらえるように…そんな想いでケーキを作っています。そういうのってお客さんにも伝わると思います。イメージを形にすることがケーキ作りであり、パティシエの仕事だと思っています」そうお話ししてくださいました。
こんなにもお客さんに寄り添ってくれるケーキ屋さんはなかなかない!人気の理由が分かります。
来店自体も楽しい!お客さんを喜ばせる工夫がたくさん!
お客さんを笑顔にするのは、おいしいケーキだけではありません。実はお店作りにも来た人を楽しませる工夫がされているんです!
お店の雰囲気が変わる、かわいい装飾♪
シーズンイベントを意識した装飾が楽しめます!取材時は春をイメージしたかわいらしい飾りつけでした。クリスマスやハロウィンは必見です!!
季節ごとのイベントがある
季節を楽しむ行事がいろいろ!秋には「秋の収穫祭」が開催されたり、夏には洋菓子店が作る本気の絶品かき氷を販売!
他にも七夕の時期には短冊や星に願い事を書くと「うれしい」プレゼントをいただけたり…。書いた短冊はみんなの願いが叶うようにオーナー自ら神社に奉納してくださいます。
お店の窓に誕生日ケーキを予約した人の名前を書いてくれる
当別な日を一緒に祝いたいというお店の心意気がうかがえます。窓に自分の名前が書かれているのを見つけたらうれしくなっちゃますよね!
他ではなかなか見ないエクレアの車止めやケーキのかわいい飾りがある
ケーキ屋さんに来たワクワク感を後押ししてくれます♪
お米やパンも販売!
お米は宮坂さんのご実家で作っている新鮮なお米、パンは先月ご紹介した「横濱港町ベーカリー玉手麦」のもの。
実は宮坂さんは玉手麦のオーナーも務めているので、玉手麦のパンも購入可能なんです!
サンミシえるの店舗周辺は下山しないと買い出しが難しい地域。サンミシえるを訪れたお客さんから「パンも作ってくれない?」と声をかけられたのがきっかけで、玉手麦をオープンしたそうです。
サンミシえるのおかげで、この地域の方は下山することなくおいしいパンが手に入り、重たい米をもって登山することもなくなりました。
他にも、お菓子作り教室を開催(コロナ前まで)したり、店頭にこどもビールがおいてあるなど「『その日』を一緒に大切にしたい。喜んでもらえるように!」そんな想いが伝わってくるようなお店作りや接客がなされているんです。
「お店は明るく元気な雰囲気づくりを心がけています。ケーキを食べる時って、何かの記念だったり、『思い出』になる時が多いと思うんです。だからうちに来店したらもっと元気になって帰ってもらいたい…そんな『特別な場所』になりたいと思っているんです」
地域の声にしっかり耳を傾けながら、「どうしたら喜んでもらえるか?」を真摯に考え、行動し続けているからこそ、サンミシえるには人が集まるのかもしれません。
サンミシえるが長く愛される理由は、おいしいケーキはもちろんですが、そういった「人とのつながり」を大切にし、笑顔の輪を外へ広げているからなのかもしれませんね。
来店すればするほど好きになってしまう…サンミシえるはそんな洋菓子店です。
食べた人を笑顔にするケーキの秘密
サンミシえるのオープンは2007年5月。店名は、宮坂さんのお誕生日がお菓子の神様「サン・ミシェル」と同じであったことから名付けたそう。
こんなにも人を魅了するケーキを作る宮坂さんなので、てっきりパティシエになるべくしてなったのかと思いきや、
「実はお菓子の世界は何気なく入った世界だったんです。『運命』だったんじゃないでしょうかね~」と笑顔の宮坂さん。
「うちは両親が長野で野菜の直売所をやっていて、僕は小学校の頃、その店番をしていました。ある時トウモロコシを買いに来たお客さんがいたんだけど、店頭になくて…。
残念そうなお客さんの顔を見て、畑まで走って、採りたてのトウモロコシを渡しました。すると、お客さんが本当に喜んでくれてね!代金も弾んでくれて。その時に『商売=人に喜んでもらえること』だと知って、それを仕事にしようと思ったのが最初のきっかけかな」
お店を形作っている「人を喜ばせたい」という想いはこの体験から来ていたのかと納得。それと同時に、長い時を経てもその想いは色褪せることなく今につながっている…宮坂さんの想いがいかに強く、本物かということが分かりました。
「長野には1件しかお菓子屋さんがなかったからあえてこの世界を選択したけど、いざ飛び込んでみたら、発見の連続でね。楽しくて、のめり込んで、気がついたら10年!厳しいこともあったけど、やっぱり夢中になれるって楽しいよね!」
さまざまな経験や努力を積み上げてきたからこそ見える楽しさが、サンミシえるのケーキに表現されているのかもしれません。
「この場所にお店を出したのも、今思えばお菓子の神様が巡り会わせてくれたのかもしれない。ここは、どうすれば人が集まる場所になるのかを気づかせてくれた場所。この地域の人たちは本当にあたたかくてね!開店当時から今でも変わらずに応援してくださって、僕はこの地域が大好きになってね」とにっこり!
お店の今後についてお話をうかがうと
「国境を越えて人をほっこりさせたり、思わずニヤ~っとしちゃうような『想いを広げる何か』をやっていきたい。この港町横濱のサンミシえるをグローバル本社にして、世界のいろな港でそんな何かをやっていきたいですね!」
そう語る宮坂さんの表情は、まるで冒険にでも繰り出すようなワクワク感が映し出されていました。人に楽しんでもらったり、喜んでもらうには、自分たちもまず楽しみなながらチャレンジしていかなきゃ!そんな強さとしなやかさを宮坂さんから感じました。
日常を彩るちょとしたおやつから、ハレの日を祝う特別なケーキまで。どんな日にも優しく寄り添ってくれるステキな洋菓子店「アトリエ・サンミシえる」に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ひとくち食べれば「口福」!食べる人を笑顔にするケーキが幸せな時間を紡いでくれます♪
アトリエ・サン・ミシえる
住所:神奈川県横浜市神奈川区神大寺1ー2ー7
アクセス:横浜市営バス35・50系統「松本中学校前」下車すぐ
横浜市営地下鉄ブルーライン「三ッ沢下町駅」から徒歩15分
営業時間:
10:30-19:00
【定休日】水曜日
電話番号:045-413-3288
公式HP:http://brillant-cake.com/
公式Instagram:https://instagram.com/m.a.brillant?igshid=YmMyMTA2M2Y=
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。