田奈・青葉台の縁結びの神様 神鳥前川神社

青葉区にはたくさんの神社がある、と以前から聞いてはいたものの、自宅近くの神社については今まで詳しく知りませんでした。

そんな私が今回訪れたのは、神鳥前川神社(しとどまえかわじんじゃ)。そして訪れるきっかけになったのは、最寄りの駅で「御朱印巡り」のポスターを見かけたからです。

東急線花御朱印巡り

いつかは御朱印巡りをやってみたいな、とずっと思っていました。
そんな時に駅で見かけたのが、「東急線花御朱印巡り」です。(開催期間2022年4月〜10月)
専用の御朱印帳を手に、東急沿線の神社を巡る、というイベントで、東急線沿線にある48の神社やお寺が対象とのこと。

御朱印帳を手にあちこちお出かけするのは、私はもう少し先になりそうですが、近所にも行ける神社があればお参りしてみたいな、と調べてみることに。
すると、徒歩圏内にある「神鳥前川神社」が見つかったので、さっそくお参りにでかけることにしました。

横浜市青葉区しらとり台の高台に立つ神鳥前川神社

神鳥前川神社(しとどまえかわじんじゃ)は、国道246号線、しらとり台付近の小高い丘の上にある神社です。
電車だと東急田園都市線田奈駅が最寄り駅で、駅から徒歩7分です。

お参りした日は5月の半ばで、少し歩くと汗ばむ陽気でした。
神鳥前川神社は高台にあり、本殿まで手すり付きの急な階段石段を登ります。
天気がよい夏日でしたが、立派な木が生い茂る石段は暑い日でも日陰で、ひんやりと感じられました。

石段の途中にしめ縄がかけられた立派な石の鳥居があり、参拝する人を迎えています。
しめ縄は今年かけられたものでしょうか。まだ新しく、鳥居や石段もきれいに整備されています。

石段を登り切ると、すぐに龍の飾りが立派な手水舎があり、その先に神社のご本殿がありました。

手水舎で手を清めたら、まずはご本殿にお参りに向かいます。

神鳥前川神社ご本殿にごあいさつ

石畳の参道の先に、2体の狛犬に守られたご本殿があります。

神社が高台にあるので、空から吹く風が気持ちよく吹き抜け、下の街の喧騒が嘘のように爽やかな空気でした。
清々しい空気を感じながら、本殿にお参りしました。

週末に訪れたので、本殿ではご近所の方なのでしょうか、生まれたばかりの赤ちゃんの初宮参りのご祈祷が行われていて、おごそかながらもおめでたい雰囲気でした。
この神社は人生の節目にふさわしい場所なのでしょうね。

神社を訪れる人は多く、お散歩がてら立ち寄るご夫婦や、お子さん連れの家族、さまざまな方が次々とお参りにやってきます。

この地域に暮らす人々が、特別な日も日常でも、いつでも立ち寄れる場所のようです。
自宅のすぐ近くに、こんな場所があったんだ!という発見がうれしく、思わずもう一度神様に手を合わせました。

神鳥前川神社の由緒・ご利益とは

神鳥前川神社の歴史はどのようなものなのでしょう。

神鳥前川神社が建立された当時、御祭神は、ヤマトタケルノミコトと、その后であるオトタチバナヒメノミコトでした。

その後、明治時代に神社から少し離れた場所にあった、イザナギノミコトと、その后であるイザナミノミコトの祠を一緒にお祀りしたのだそうです。

二組の夫婦が御祭神であることから、縁結びのご利益があると有名な神鳥前川神社。

ところで、神鳥と書いて「しとど」と読むのは、めずらしいですね。
この名の由来ですが、御祭神であるヤマトタケルノミコトが亡くなる際に、神霊化され白鳥になって飛び去った、という伝説からきているそうです。
白鳥がいつしか神鳥と書くようになり、「しとど」と読むようになったのだそう。

由来や由緒を調べてみると、神社の存在がより身近に感じられました。

おみくじで運だめし

ご本殿の横には社務所があり、御札やお守りが並べられています。
おみくじもあり、せっかくなので引かせていただくことにしました。

おみくじを引くのはお正月以来だったのですが、結果は吉。
普通のおみくじの他にも、お守りがついた「幸福おみくじ」もありました。
神社を訪れたら、ぜひ運試しに挑戦してみてください。

また社務所の隣には、お参りに訪れた人が自由に使える化粧室もあり、とても快適でした。

八坂神社・伏見稲荷神社にもお参りを

神鳥前川神社のご本殿の隣には、八坂神社と伏見稲荷神社がお祀りされていました。

古くから地元の農家や商家からの信仰があつく、商売繁盛や五穀豊饒、病気平癒など、さまざまなご利益が授かる場所です。

ご本殿にお参りしたら、こちらの八坂神社と伏見稲荷神社もぜひ合わせて訪れてみてください。

こちらの参道は坂道になっていて、赤い鳥居がずらっと並んでいる様子が、まるで千本鳥居のようでした。
思わず写真を撮りたくなってしまうような、穴場のフォトスポットです。

今も昔も人々に愛される鎮守の森

御朱印巡りをきっかけに知ることができた、神鳥前川神社。
御朱印を手に、多くのお寺や神社をお参りすることはまだ叶いませんが、いつか時間に余裕ができたら実現したいな、という新たな夢ができました。

何より自宅から歩いて行ける場所に、こんなステキな神社があることが分かり、正直びっくりしました。
一年の節目や人生の節目には、これからは必ずお参りに行こうと思います。

神鳥前川神社は、古くから地域の人々に愛され、これからも地元を護り続ける、田奈・青葉台地区の総鎮守でした。

神鳥前川神社(しとどまえかわじんじゃ)
住所:神奈川県横浜市青葉区しらとり台61-12
アクセス:東急田園都市線田奈駅より徒歩7分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。