JR石川町駅というと、元町や中華街を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
石川町駅周辺は、元町や中華街だけではないんですよ。
元町や中華街エリアの反対側には、個性あふれる飲食店や雑貨屋さんも多く、どこか懐かしいけれど、おしゃれな雰囲気も感じられる街並みが広がっています。
今回はJR石川町駅の南口、ひらがな商店街にある、パン屋さん「よつばベーカリー」を紹介します!
石川町・ひらがな商店街にある「よつばベーカリー」って?
石川町駅南口を出て、元町方面を背に徒歩2分。よつばベーカリーは、路地裏といった風情が漂うひらがな商店街の奥の方にあります。
ひらがな商店街はトルコ料理店やタイ料理店、ハンバーガー屋さんにバーなど、長く地域に根付いた個性的なお店が多くあるエリア。
よつばベーカリーは、元町や中華街の雰囲気とはまた違う、ひらがな商店街に2018年12月にオープン。ご夫婦で経営されているパン屋さんです。
イートイン・スペースはなく、テイクアウトのみ。住宅街に馴染んだ外観と明るくておしゃれな内装。コンパクトな店内には、常時約40種類のパンが並んでいます。
販売されているパンは、お店の奥でオーナーがひとつひとつ丁寧に手作りしています。その日販売されるパンが出そろうのは、11時半ごろ。
現在、コロナウィルス感染症対策のため、店内に入れるのは2組までとなっており、お店に入るのに行列ができることも。
夕方に行くと売り切れている場合もあるので、パンが出そろう11時半から13時ごろまでにお店に行くのがおすすめです。
お店にはご近所の方が、散歩がてらに買いに来られることも多く、レジ担当の奥さまと和やかにお話しながらパンを選ばれているお客様も見られました。
ちなみに、よつばベーカリーでは、1個からパンを取り置きしてもらえます。
取り置き依頼していたパンを取りにこられるお客様もいて、お気に入りのパンを買い損ねることがないこともうれしいですよね。こういった点からも、地元の方に愛されているパン屋さんであることが伺えます。
目指すは昔ながらの街にあるパン屋さん
よつばベーカリーのお店のコンセプトは「昔ながらの街にあるパン屋さん」。
毎日食べても飽きのこない、毎日でも食べたくなるパンを作り続けることが、オーナー夫妻の目標なのだそう。
材料の小麦粉や全粒粉は、北海道産を使用。子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで家族みんなで食べられる、おいしさと食の安全を意識したパンを販売しています。
ハード系パンをお店のおすすめにするパン屋さんもあるなか、よつばベーカリーではふわふわの食感を大切にしています。ハード系のパンを食べる時に、パンの硬さが気になる年配の方でも、ふわふわの食感ならおいしくいただけそうですね。
約40種類あるパンは、食パン、惣菜パン、菓子パン、セミハード系パンとバラエティに富んでいいます。
国産小麦や全粒粉をふんだんに使っていますが、価格帯もリーズナブル。毎日食べて欲しいから、価格帯もなるべくおさえたいというオーナー夫妻の思いがつまっています。
販売されているパンひとつひとつにファンがついているそうで、リピート率が高いとのこと。味だけでなく、手ごろな価格帯もポイントになっています。
取材でお店を訪ねた時に、オーナーが一升パンの制作をされていました。最近ではお誕生日の記念にプレゼントされる方も増えていて、よつばベーカリーでは一升パンを予約販売しています。1週間前までに予約を入れると、余裕をもって要望を伺えるとのこと。
よつばベーカリーの一升パンをお誕生日のプレゼントの選択肢に入れてみるのも、アリですね。
いざ、実食!
気になるよつばベーカリーのパンを実食していきましょう!
季節限定品と定番品、惣菜系、菓子パン、セミハード系のなかから、私が食べたいものを選んでみました。
まずは冬場の限定品、ビーフシチュー。
ハード系を連想させる見た目ですが、触るとおどろくほどのやわらかさ。
食べてみると表面はカリっとした食感ですが、なかはフワフワ。小麦の甘さを感じられます。ビーフシチューのマイルドな甘さとパンから引き出される小麦の味わいが、絶妙にマッチ。これで259円(税込)とは、驚きです。
続いて定番のメロンパン。よつばベーカリーでは「焦がしバターのメロンパン」の名で販売されています。
メロンパンだと表面のクッキー生地がほろほろと崩れてくるものもありますが、こちらは崩れません。
クッキー生地のサクサクさとパンのホワホワ感がたまりません!甘さもほどよく、リピ買いするお客様が多いのも頷けます。クッキー生地のはしっこまでおいしくいただけました。
続いて、見た目もかわいい粒ピー。
見た目はセミハード系の菓子パン。ビーフシチューのパン同様にフワっとした食感ではありますが、弾力もあります。
食べるとはみ出るほどのピーナッツバターに驚きました。ピーナッツバターもおいしい!表面だけでなく、なかにもアーモンドが入っているので、ピーナッツバターとパンのフワフワ感とアーモンドのザクザク感とふたつの食感が楽しめます。
ふたつに割れるので、小腹がすいたときにシェアもできそう。
チョコアラ。
この日、パンダバージョンはありませんでしたが、動物をモチーフにしたパンは、コアラとパンダの2種類。手のひらに収まるコンパクトさと見た目のかわいさで人気とのこと。
食べるのがもったいないかわいさですが、食べてみました。
パンのなかにはチョコレートクリームが入っていて、パンがリーンで素朴な味の分、
チョコレートクリームの甘さが引き立ちます。粒ピー同様、小腹が空いた時に最適。
小さいお子さんは、見た目のかわいさに特に喜びそうですね。
スイーツ系王道、洋梨のデニッシュ。
デニッシュ系もクロワッサンを始め6種類ほどあったなか、洋梨をセレクト。クロワッサン生地がサクサクの食感。洋梨の下にカスタードクリームが入っています。
洋梨の甘さから引き算されたカスタードクリームの甘さが絶妙。クロワッサン生地から、ほのかに感じられる塩味とのバランスがベストマッチ。
高級感あふれるルックスも手伝って、ちょっと贅沢したい日に食べたいパンです。
北海道産十勝産の小豆を使用しているあんバター。
バケットなので、触ると表面はちょっと硬い感じですが、食べてみるとフワっとしています。あたためると濃厚なバターが溶けてパンにしみこみ、あんこの上品な甘さとバターの塩味がミックスされ、たまらない一品に。
パンから感じられる小麦の甘さもよく、大きさもほどよい大きさ。パン自体が硬すぎないので、バケットは好きだけど硬いのはちょっと苦手という方でも、おいしくいただけますよ。
最後に大葉とベーコンのパニーニ。
あんバターやビーフシチューのように見た目はハード系を連想させる見た目。
ですが、食べてみると表面はサクっとしていて、中はフワフワです。一口食べるとベーコンの持つ塩味が広がります。
中にはさまれているのは、バジルソース、ベーコン、トマト、大葉、チーズ。
具材のおいしさだけでなく、パンのおいしさも堪能できます。ボリュームもあるので朝ごはんでもランチの一品にもよさそうですね。
他の味のパニーニも試してみたくなりました。
7種類のパンを試食してみましたが、どれもおいしく、また食べたい!と思う味。
常連さんが多いのも納得です。
これだけ買っても2,000円以下と、物価が高騰しているこの時代で、お値段もかなりリーズナブルと言えるでしょう。
石川町のひらがな商店街で、街の人に愛されるよつばベーカリー。
フワフワとしてやわらかく、やさしい味わいのパンは、オーナー夫妻の人柄を表しているようにも感じられました。販売されているパンの味は言うまでもなく、お店の雰囲気もオーナー夫妻もとてもステキですよ。
石川町に行かれる際はぜひ、よつばベーカリーに立ち寄って、おいしいパンを片手にお散歩してみてくださいね。
よつばベーカリー
住所:神奈川県横浜市中区石川町 2-68-4
アクセス:JR根岸線・京浜東北線「石川町」駅・元町口から徒歩2分
TEL:045-298-5291
営業時間:10:00~18:00
定休日: 毎週 日・月曜日・祝日
Instagram:@yotsuba.bakery
※新型コロナウィルス感染拡大等により営業時間等が記載と異なる場合があります。
※価格は2023年1月の取材時のものです。変更になっている場合がありますので、最新の価格はHP等でご確認ください。