長年愛される名店が多い街・東神奈川。そんな東神奈川に幅広い世代から愛される「令和レトロ」な喫茶店があるのをご存じでしょうか。
ほっとする喫茶メニューとアットホームであたたかい雰囲気が魅力のステキなお店。今回は「喫茶りぼん」についてご紹介します!
幅広い世代から愛される喫茶店
東神奈川駅から徒歩約7分。ドミノ・ピザ東神奈川店を目指してくると分かりやすいです。
表通りから一本裏道にお店を構えていますが、曲がる場所を間違えなければ、のぼり旗や看板が目に入るはず。
りぼんではイートインでランチやスイーツをいただけるほか、テイクアウトも可能。
店舗左手側にはテイクアウト専用窓口も設けられており、公式InstagramやLINEから取り置きもお願いでき、便利です♪
また、ホームパーティーなど貸切利用もOK!メニューや予算、コンセプトなども親身に相談に乗ってもらえます。臨機応変に利用できるところも、りぼんのいいところ。
決済方法は現金のほかにPayPayが利用可能。すぐに貯まるLINEのポイントカードや、割引クーポンもとてもお得!
店内はどこか懐かしさとあたたかみを感じる、アメリカンヴィンテージスタイル。「レトロな雰囲気にほっとしてもらえたら」とオーナーの智子さん。
お顔写真をお願いすると、快くピースをキメてくださるような、明るくてチャーミングなお人柄。
1号店があった徳島県からわざわざ常連さんが足を運んだり、結婚式で関東に来たからと顔を出してくれるお客さんがいるなど、会うと元気がもらえるような「頑張ってね!」と応援したくなるステキなオーナーさんです!
そして、なんと!3人の幼いお子さんを育てるお母さんでもあります!
そのため、店内にはおもちゃ、子ども用のカトラリーなども用意され、子連れにも寛容!時には育児の大変さや楽しさについて語りあえる心強いママさんです。
お店には、ご近所の常連さんや会社員、近くのスケート場に通う学生さん、お子さん連れのご家族など、さまざまな世代の姿があります。しかも、びっくりするくらいリピーター率が高い!
世代は違えど「りぼんで過ごす時間が好き」そんなお客さんが多いため、店内の雰囲気も柔らかくて、ほのぼの。
席を譲り合うお客さんがいたり、小さなお客さんのほほえましさにほんわかしたり…。優しい空間が広がっているのも、りぼんならでは。
りぼんは地域の人に愛される喫茶店であり、「喫茶店以上」のお店でもあります。
喫茶りぼんの魅力
では、お店の魅力について、ご紹介していきましょう。
全メニューに手を出したくなる!どこかほっとする喫茶ごはん
りぼんと言えば、ランチ!
特製カレーにオムライス、パスタやピラフなど「喫茶店を代表するメニュー」を楽しめるのが魅力。また、りぼんオリジナルのトンテキ丼や日替わりも絶品です!
カチッとした洋食屋が出す喫茶メニューというよりは、どちらかというと、優しくて家庭的な味わいが特徴。
イメージは「お母さんが子どものために真心をこめて作る手料理」。どこかほっとするような、みんなが大好きな味わいで、飽きがこないおいしさ。
オススメはりぼん特製カレー。国産和牛の牛スジを14時間かけて煮込むカレーは、超絶品!あっという間に完食してしまうおいしさであり、ぜひ食べてほしい逸品です!
また、「トンテキ丼」もオススメ!食べ出したら手が止まらない!あとひくお味がたまりません。
ふとした時に「また食べたいな」と思い出すごはんをいただけるのが、りぼんの魅力です。
良心的すぎる!?お財布に優しくて、大満足のおいしさとボリューム♪
りぼんで驚くのが、おいしさとボリュームと価格のバランス。
「この価格で本当にいいの!?」と驚くランチやスイーツを提供してくださいます。
日替わり600円でこのボリューム。ドリンクセットにしても1000円以下!
しかも、セットドリンクの種類も豊富で、コーヒーはハンドドリップで丁寧に淹れてくださいます。なんと、アイスフロートもセットにできちゃうという太っ腹ぶり!
スイーツもたっぷり!ワッフルだけでなく、アイスもガトーショコラも生クリームもガッツリのせてくださいます!
シェイクもグラスいっぱいに仕上げてあり、トッピングもこんもり!種類も豊富なので、その日の気分に応じた飲み応え充分のシェイクを楽しめるのもうれしい!
「お客様に喜んでいただきたい」そんな心意気が、お皿からも価格からもあふれています。
リピーターが多いのも納得!「また行こう♪」と思うあたたかい接客
りぼんの魅力は料理だけではありません。「りぼんに行ってよかった~」お客さんがそう感じる接客も、愛される理由の1つ。実は、私もりぼんの接客に心をつかまれた1人(笑)。
随分と間が空いてしまった3回目の来店の時のこと。「さすがに覚えていないだろう」と入店しましたが、「お子さんはお元気ですか?」と!思わず「覚えているんですか?」と聞き返すと、「当たり前ですよ~」とにっこり!
「1人のお客さん」として感じ良く接してくれるお店は多いけれど、りぼんのような接客ができるお店は、そう多くはありません。
「心に残る接客」って、こういうことをいうんだろうなと感動してしまいました。
他のお客さんの様子を見ていても「智子さんと話すのを楽しみにしている」「ここに来れば、なんか元気が出る」そんな場所になっているように感じます。
「通うなら、やっぱりこういうお店だよね!」お客さんがそう思う接客も、りぼんの大きな魅力です。
喫茶りぼんのはじまり
りぼんの創業は、2011年。智子さんの地元・徳島でお店をスタートしたのがはじまりです。徳島でも大人気の喫茶店でしたが、結婚・出産を機に神奈川県へ。
再スタートを決意したきっかけは、子どもたちの存在でした。「ママの喫茶店、見たかったな」と言われたこと、そして命がけの難産を経験した際に「このまま生きていたら、1度の人生、やりたいことにチャレンジしよう!」と覚悟を決めたことだと言います。
そして、2022年に浜銀アイスアリーナ内のシェアキッチンで週末限定の営業にチャレンジ!たくさんのお客さんに恵まれ、そのご縁を大切にしたいと2023年4月に現店舗をオープンしました。
店舗にはその頃からお店に通っているスケーターさんたちの姿も多くみられ、相思相愛のステキな関係が築かれています。
店名には「りぼんのように、大切な家族やお客様とぎゅっと結ばれていたい。人と人の絆を結べるような存在のお店になりたい」という気持ちが込められています。 お店の魅力を体現したステキな名前だと感じます。
「横文字のかっこいいカフェも憧れますけど、老若男女、どんな方からも『親しみ』を持って、通ってもらえるようなお店にしたかったんです」と智子さん。
智子さんが料理に興味を持ったのは、小学校2年生の時。家族のためにつくった「おでん」がきっかけでした。
「自分が作った料理で、人に喜んでもらえた!それが、とてもうれしかったんです。喫茶店をやろうと決めたのは、中学生の頃です。よく喫茶店に連れて行ってくれた母の夢が『いつか自分のお店を持つこと』だと知り、それを叶えたいと思ったことがきっかけです」
開業資金や経営ノウハウ・調理方法を習得するため、喫茶店や洋食店・和食屋さん・カレー屋さんなど数えきれないほどの職種を経験してきました。
「経験を重ねるうちに、自分の力で理想を実現していく楽しさを知りました。いつしか、母の夢が自分の夢になっていきました」と智子さん。
お話しされる姿からも、夢を叶えるために並々ならぬ努力と情熱を注いできたことが伝わってきます。
心に残る一食
このまま順調に夢を実現したのかというと、実はそうではありません。あの明るい笑顔からは想像もできないほどの苦労や「人の恐ろしさ」も嫌というほど経験しました。
そんな中で、智子さんを支えてくれたのが「心に残る一食」と「お客さんの存在」でした。
「私にとっての忘れられない一食は、ある和食屋さんが出してくれたまかないです。常務が私のために作ってくれたまかないは、優しくて、あったかくて、おいしくて…泣きながら食べました。
自分もこういう料理を出せるようになりたい、自分が作ったごはんで誰かを幸せにしたいとより強く思うようになりました」
「りぼんで食べる料理が、あの時の自分と同じように、誰かの気持ちを少しでも救える一食であるように、お客様の心に残る一食になれるように…おいしいを届けたいと思っています」と笑顔の智子さん。
食べた人をほっとさせたり、「また食べたいな」と思わせる、りぼんのおいしさの理由が、よく伝わってきました。
原動力
お店を経営する中で、さまざまな考え方の人に出会い、店頭に立つ怖さも知った智子さん。どんなことが支えになったのか、お話をうかがいました。
「正直なところ、つらいことや苦しい経験の方が多いかもしれません。でも、だからこそ、応援してくださるお客様のありがたさやあたたかさに気づくことができました。
『喫茶りぼんが好き』そう伝えてくれる常連さんの居場所を守りたい!そう気持ちを切り替えてからは、強くなりましたね~(笑)。自分のお店を必要だと言ってくださったお客様の存在があったからこそ、頑張ってこられました」
お客さんを大切に想う「りぼん」の原点が、そこにはありました。
お客さんの「とっておき」になるお店とは
お客さんの心をそっとあたためてくれるりぼん。お店の在り方がよくあらわれていると感じたのが、接客についてお話をうかがった時のこと。
「お客様はご自身の大切な時間を使って、貴重な一食をりぼんに食べに来てくださっています。だから、お店の主役は店主ではなく、お客様です。
りぼんらしさは残しつつ、『来てよかった』と思っていただけるように、お店のこだわりを押し付けすぎないように心掛けています」
「りぼんを選んでお越しいただけること、『おいしかった』と声をかけていただけることーそれが大きなやりがいにつながっています。
その感謝の気持ちを込めて、料理を作り、お1人お1人のお客様の顔を見ながら、お話したり、お見送りをしています」と智子さん。
街や人に愛されるお店とは、こういうお店なんだろうと率直に感じます。
「来てくれてうれしいです」「食べてくれてありがとう」その気持ちに嘘偽りがないからこそ、その想いの深さが料理にも接客にもあらわれるからこそ、お客さんの心に残る一食をつくることができ、お客さんの心を動かす接客ができるのだと感じました。
インタビューを通して見えてきたのは、お客さんのことを心から想う、智子さんの「まっすぐな思いやり」でした。
それこそが、りぼんが大勢のお客さんからから愛される理由であり、最大の魅力なのではないでしょうか。
最後に初来店の方に向けて一言をお願いすると
「コーヒー1杯でもお気軽に立ち寄っていただけたらうれしいです!『ただいま~』みたいな気分でふらっとよってくださいね!」と笑顔の智子さん。
りぼんは、人のあたたかさを思い出させてくれるお店。「カフェ」ではなく「喫茶店」という響きがぴったりの、どこか懐かしくて人情味を感じる、思いやりにあふれたお店。
真心こもったおいしいごはんと、「また会いたいな」と思う接客で、心あたたまる時間を過ごせます。
喫茶りぼん
住所:神奈川県横浜市神奈川区広台太田町9-2
アクセス:
JR京浜東北線「東神奈川駅」から徒歩約7分
東急東横線「反町駅」から徒歩約10分
営業時間:
不定期営業のため、公式InstagramやLINEにて営業カレンダーをご確認ください。
11:00-14:00(L.o.13:30)(平日)
9:00-15:00(L.o.14:30)(土・日曜日)
定休日:不定休
※営業日・臨時休業などは公式Instagramにてお知らせしています
公式Instagram:@ parufe.ribon
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。