個性豊かな個人店が軒を連ねる「白楽」。
そんな白楽に青空を眺められるBOOKカフェがあるのをご存じでしょうか?
本格コーヒーを味わいながら、至極の自分時間を過ごせるステキなお店。
今回は「喫茶と本とちょっと酒 はるや」さんについてご紹介していきます!
秘密の階段を上がると…!
白楽駅東口から妙蓮寺方面へ進んで数秒。こちらの看板が目印です。
みどりの細長い階段を上った先に「はるや」はお店を構えています。お店の暖簾や看板は出ているものの、気がつかなければ通りすぎてしまいそうな…超「穴場」。
しかも1階からは店内の様子が見えないため、初入店はちょっと勇気がいるかもしれません。
しかし、秘密の階段を上がった先には想像を超えるステキな空間が待っているので、臆さずに訪れてみてくださいね♪
青空を眺められるBOOKカフェ
店内はゆったり落ち着いた雰囲気。
初めて足を運んだ方は「六角橋にこんなにオシャレなBOOKカフェがあったんだ~」と驚くかも。外観からは想像もできないほど洗練された雰囲気がそこにはあります。
その雰囲気の良さから、ついついまったりしてしまう…私を含めてそんなお客さんも多いのではないでしょうか。それくらいステキなお店作りがされています。
そして、何と言っても魅力的なのが「青空を眺められる」という点。お店が2階にあるので、空をより近く感じられます。
天気のいい日に、空を眺めながらおいしいコーヒーを飲み、本を読んだり、ラジオを聴きながらボーッとしたり…。
ただそれだけなのに、とっても贅沢な気分になれてしまう…そんな魅力が「はるや」にはあります。
本にも負けない!?本格コーヒーと絶品料理♪
BOOKカフェなので、本来なら本についてご紹介すべきだと思うのですが、実は本の選書に負けないくらい、コーヒーとごはんがおいしくて魅力的!
有名コーヒー店やツウにも一目置かれる「アマメリアエスプレッソ」の豆を使用
「本屋でこんなコーヒー飲めるの!?」と衝撃を受けるほど、本格的なコーヒーを提供してくださる「はるや」。
コーヒー豆は武蔵小山「アマメリアエスプレッソ」のものを使用しているそうです。
アマメリアは、業界内でもその名が知られる有名店。
コーヒー豆はスペシャリティコーヒー協会で高得点を獲得したもので、世界の流通量のなかでも5%に満たない最高品質の豆のみを使用。
さらには独自の焙煎技術で他店には真似できない香りやフルーティーさを引き出しているのが特徴。
はるやのマスターはアマメリアのコーヒーに魅了され、10年ほど通っていた常連客だったそうです。
「アマメリアは苦いだけのコーヒーじゃないんです。焙煎が浅い分、酸味と香りが引き立ってうまみ味が出る。豆がいいものじゃないと、浅煎りはできないんですよ。だから実はね、本の選書よりコーヒーの方が自信があるんですよ~!」
そうさらりと語るのはおちゃめなキャラが見え隠れするマスターの小檜山さん。
はるやで味わえるコーヒーは3種類。
・赤ブレンド
・白ブレンド
・シングルオリジン
味わいが異なるコーヒーが用意されている点も魅力的。はるやでは注文ごとに豆を挽き「アマメリア直伝」のハンドドリップでコーヒーを淹れてくださいます。
「カフェと名乗るならば、まともなコーヒーを出さなければ恥ずかしい」そう語るマスターの極上の1杯、ぜひ味わいに来て欲しいです!
土日限定のランチは必食!
おいしいのはコーヒーだけではありません!「はるや」ではカフェ、軽食、夜は酒の肴、土日はランチの提供があります。特に土日の12時~15時限定のランチは絶品なので、大注目して欲しいメニュー!
素朴で、でも丁寧に作られていて、しっかりおいしい。
草野さんが作るお料理は「誰かが手間をかけて作ってくれたごはんっていいよな~」そんなことをしみじみと思い出させてくれるお料理。
食べ終わった時に「ほっとできる」そんなあたたかみを感じさせる味なんです!
こちらがお料理を担当されるオーナーの草野さん。「前に忙しいって言ってたけど、大丈夫ですか?」と声を掛けてくださったり、あたたかみがあり、とってもステキな方!
「普段使いできるように『気取らないような、飽きのこないような料理』を作っています。季節の野菜を使ったり、野菜やタンパク質のバランスを意識しています。特別な何かをしているわけではないですよ~」と笑顔の草野さん。
毎日でも食べたくなってしまう優しくて、ほっこりする草野さんのお料理。その秘訣、何だか分かったような気がしました。
草野さんの作ってくださるお料理を食べながら、空を見上げる…それだけで不思議と元気がチャージされちゃいますよ!
まだまだ魅力いっぱい!看板メニューもご紹介♪
ただのBOOKカフェじゃないと思わせるメニューがまだまだ豊富!実食したメニューとお店の看板メニューをご紹介します♪(※メニューは都度変更あり)
看板メニューはエピオチア焼酎とみそ漬けチーズ
●エチオピア焼酎
アマメリアのコーヒー豆を漬けた麦焼酎。コーヒーの香りと味わいを楽しみながらほろ酔いも叶うので、コーヒーもお酒も好きという方にピッタリ!お客さんからの人気が高い逸品です!
●味噌漬けチーズ
クリームチーズをお味噌に漬けたもの。「お酒との相性も抜群」とお客さんから好評のメニューです!
「そうめん」ってこんなにおいしくなるの!?
はるやで扱うそうめんは「島原そうめん」。夏は冷たいそうめんで、冬はあたたかいにゅうめんとして提供されます。
夏のそうめんを食べて衝撃!シンプルなのに、なんだこのうまさ!草野さんの腕と島原そうめんのポテンシャルをダイレクトに感じられる逸品です。
こだわりの台湾茶
マスターが20年ほど台湾茶をたしなまれていたそうで、「香り豊かで味もまろやかな上位の茶葉を使いたい」とわざわざ台北から取り寄せているこだわりの品。
コーヒーもいいけど、香り高いお茶でほっとひと息つくのもオススメ!ポットで出してくださるので2~3杯おいしくいただけます!
幸せ感じる♪つゆだくプリン
固すぎず、柔らかすぎず絶妙な食感。カラメルとの相性が抜群!コーヒーと一緒にオーダーして至福の時間を楽しんで欲しい♪と心から思うメニュー。
懐かしのレスカ!
自家製レモンシロップで甘すぎず、フレッシュ感がよくゴクゴク飲めてしまうレモンスカッシュです!
飲みやすい!フルーツ甘酒
なんと甘酒も自家製!この日はブルーベリーとミックスしていただきました!優しい甘さでおいしい!普段甘酒を飲まない方でもこれなら飲めちゃう!そんなおいしさです。
自分時間を尊重してくれる「優しい空間」
「はるや」のオープンは2022年6月。白楽でお店をオープンするまでは武蔵小山で11年間バーを経営されていました。
建物の老朽化で立ち退くことになってしまい、移転先を探していたところ「神奈川区ははるやさんのテーストにあっていると思う」というお客さんのアドバイスを受け、縁あってこの白楽にお店を構えました。
「はるや」という店名は、おばあちゃん子である草野さんのおばあ様「はるさん」に由来しています。
こちらがマスターの小檜山さん(写真左)とオーナーの草野さん(右)。
聞けばお2人は武蔵小山でバーを経営する前は、ライターとして活躍する仕事仲間だったそうです。1000を超える取材をおこない、「プレジデント」「ダカーポ」など名だたる雑誌で執筆。
そして、草野さんの「飲食店をやりたい」という夢を叶えて武蔵小山でお店をスタートしたそうです。
「お客さんとみんな仲良しで、職業や趣味、住んでるところや家族構成も全部知っているくらいでした。移転後も通ってくれているんです」
お客さんといい関係を築き、愛されてお店を続けてきたのがよく分かりますよね。
「お店とお客さんって関係を超えて、『対等な関係』が築けたらいいな~と思っています」小檜山さんはそう語ります。
その言葉通り、はるやさんには他店にはない空気感があります。
例えば、店内にお店の方と自分だけがいるという状況の時。どことなく気まずさを感じることってありませんか?しかし、はるやさんには不思議とそれがありません。
本を読んでも、ごはんを食べてぼーっとする時間を1人で過ごしても、変な居心地の悪さがない。自分時間を大切に過ごすことができる…そんな寛容さがある。
それはお客さんとお店という立ち位置を超え、1人の人として各々の過ごし方を尊重し、見守ってくれているからなのかもしれない。小檜山さんのお話をうかがいながらそう感じました。
お2人が醸し出す和やかでちょっとゆる~い雰囲気も心地いい。本を静かに読んだり、考え事をしたり、ただただ、まったりする…そんな心穏やかな時間を過ごすことができる、貴重なBOOKカフェです。
「敷居の低いBookカフェ」
現在、はるやの本棚には新刊本400冊が置かれています。本のラインナップをのぞくと、思わずに手に取ってしまう本がずらり。
「おもしろそう!」と思うものから「どんな本なの?」と思う変わり種まで個性豊かな本がたくさん!
また、小檜山さんお手製のポップがいい味出しているんです!
こちらは小檜山さんのポップを見て思わず購入した、飛び出す本「オセアノ号、海へ!」と新進気鋭の作家の作品が集まった「スピン」。
絵本のPOPにあった「飛び出しすぎでしょ」の文字にそそられ、購入。期待以上に飛び出すので、大人もびっくりしますよー!子どもたちも何回もページをめくって「おぉー!」と大興奮でした!
「飛び出し方すごいでしょ!お子さんいるならこういうのも面白いですよ~!今ではこんな本、なかなか作れないんですよ」と本にまつわるさまざまなお話しを聞けるのも「はるや」ならでは♪
それに、本がズラリと並ぶ大きな書店では見つけられなかったであろう本に出会えるのも魅力。
大きな書店に行くと、確かに数は揃っているけど探すのが大変。どれを選んだらいいんだ?と疲れた…なんてことありませんか?
「はるや」では厳選された本が集まっているので、自分で探すだけではたどり着かなかった「思わぬ1冊」に出会えるおもしろさがあります。
さらに、今では絶版になった本や、作家さんが直接持ち込んだ熱意がこもった本など、ここでしか手に取ることが難しい本も置かれているんです。
「今はアマゾンとか配送料無料で本が買えちゃう時代。ここじゃなくても、もっとたくさん本が揃っている大きなBOOKカフェもありますし。
うちは『日常的に本を読まない人』に向けた入門者向けのBOOKカフェなんです。
お客さんが本の表紙を見て思わずジャケット買いしていくのを狙っていたり、話題になっている本や評価とかも参考にしながら、読んだら面白そうな本を仕入れています」と小檜山さん。
だからときには、お客さんに本を選んだ理由をお聞きすることもあるそうで
「母の本棚にあって気になっていたので」「最近太ったので…お相撲さんの絵本が気になりまして」など意外な理由で本を購入してくださるのも面白いと小檜山さんは言います。
「好きな作家さんの話で盛り上がったり、お客さんに話を聞いて出会った本もありますし、いろんな縁が生まれていますね~。
BOOKカフェだから、お客さんとの距離感を迷うことはありますが、『本のガイド』も面白いかな~と。
どこでも本が買えるのにわざわざここで購入してくださるんですから、ひと工夫したり、付加価値がないと!
小さな書店はとことん個性的でもいいのかなと思っています」小檜山さんはそう語ります。
小檜山さんの言葉通り、「はるや」は他にもユニークな取り組みを実施!
本の物々交換コーナー
自分が持ってきた本と物々交換ができる棚。お客さんからも好評で「かなり入れ替わったよ!」と小檜山さん。
棚貸しレンタル書店
本好きの本好きによる小さな書店。自分の好きな本や、自作の本を並べて売ることができます!月1200円です!
な、なんと!無料で読める古本アリ!
なんと、無料で読める古本が600冊も!!しかも、しおりまで置いてあって、とっても親切!
「『本はひとを強くする』。筋トレと同じでやらなくても死なないけど、やることで知識の量が増えたり、知性が鍛えられる。
今はネットがあるけど『手に取れる形』で本が身近にあることがいいと思っています。ネットの情報よりも記憶に定着しますし、これだけの本を読んだという自信にもなりますし!」
本を手に取る機会を作りたいという小檜山さんの想いがこもった取り組み、ステキですよね。
「日本一敷居の低い本屋を目指しているので、ビビらずに来てくださいね~!」とにっこり笑う小檜山さん。
気持ちいいくらい率直なお人柄で、それでいてあたたかく、力の抜き方も絶妙。ぜひ魅力あふれるお2人に会いにいってみてください!
おいしいコーヒー片手に読書するもよし、青空眺めながらぼーっとするもよし!面白い本に出会いに行くもよし!
自分時間を大切にできる「はるや」へぜひ行ってみてはいかがでしょうか?穏やかな時間を感じることで、心のゆとりを取り戻せますよ~!
喫茶と本とちょっと酒「はるや」
住所:神奈川県横浜市神奈川区白楽103 松尾白楽第二ビル2階
アクセス:
東急東横線「白楽駅」から徒歩30秒
営業時間:12:00-20:00(ランチは土日12:00-15:00)
【定休日】月・火曜日
電話番号:070-1355-0516
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