横浜駅周辺でカフェを探しても、どこも満席でカフェ難民になってしまった経験はありませんか?
そんなときにおすすめしたいのが、国道1号線沿いにある「鶴屋町 café えんどう豆(以下、えんどう豆)」です。
横浜駅徒歩約3分の好立地
横浜駅きた西口を出たら、まず目の前にある鶴屋橋を渡ります。

鶴屋橋。横浜駅きた西口を出て最初に渡る橋です。
橋を越えると鶴屋町の飲食店街が広がり、更に進むと国道1号線にぶつかります。

駅から大通りに出た地点。斜め左にえんどう豆が見えてきます。
ここを渡ると街の喧騒がふっと遠のき、落ち着いた雰囲気に。
大通り沿いのオフィスビルの1階にあり、一見カフェがあるとは思えない佇まいです。

緑に囲まれた小さなテラス。アーチをくぐると静けさを感じます。

店前には手書きの黒板メニューが置かれています。
クラシック音楽に包まれる異空間

店内に入ると、まず耳に届くのは大きなスピーカーから流れるクラシック音楽。
私が訪れたときはドヴォルザークの「新世界より」が流れており、その壮大な響きに思わず背筋が伸びました。他の曲名はわかりませんでしたが、どれも重厚な雰囲気に引き込まれ、日常の慌ただしさを忘れさせてくれるようでした。

アンティークの家具や食器棚、壁に飾られた絵画に囲まれ、時間がゆっくりと流れていきます。

席はテーブル席のほか、一人で本を片手に過ごせるソファ席や、カウンター席などもあります。
今回は、店内奥の席をチョイス。外を眺めてゆっくりするのも、ステキな時間ですね。
物腰やわらかな店主が迎えてくださるので、初めてでも安心してくつろげます。

大型スピーカーと置物。遊び心ある店内の一角。
サイフォン珈琲で味わう特別な一杯
看板メニューは、なんといってもサイフォンで淹れる珈琲です。
カウンターの向こうで丁寧に淹れられていて、待っている間にもふわりと漂う香りが心をほどいてくれます。
店主によると、サイフォンは温度や酸味のバランスがとても繊細で、ベストなタイミングで提供するのが難しいそうです。

今回いただいたのは定番の「えんどう豆ブレンド珈琲」。
口当たりはまろやかで、香りは豊か。後味はすっきりしているのに深みがあり、思わずもう一口と手が伸びる味わいでした。サイフォンには2杯弱分注がれているので、時間をかけてゆったり楽しめるのもうれしいポイントです。
サイフォンで淹れられたブレンド珈琲。香り高く深みのある味わい。

ほかにも、
- 鶴屋町ブレンド
- キリマンジャロ
- コロンビア、
- ブラジル、
- マンデリン、
- メキシコ
など種類は豊富で選ぶ楽しみがあります。どれもサイフォンで提供されます。

サイフォン以外にエスプレッソやカフェラテも揃っており、その日の気分で選べるのも魅力です。
自家製デザートでほっとひと息

コーヒーのお供には、自家製デザート。
メニューには写真が添えられていて、どれもおいしそうで迷ってしまいます。
むかしプリンは昔ながらの固め食感で素朴な味わい。
「あかねチーズケーキ」はシナモンが香る濃厚仕立てで、フランボワーズソースと合わせて楽しめると丁寧にメニューに説明書きがあります。

今回は「ハニーチーズトースト」を注文。
表面はカリッと香ばしく、ひと口かじるとチーズがとろ〜り伸びて蜂蜜の甘さと絶妙に絡み合い、思わず笑顔になるおいしさでした。
コーヒーとの相性も抜群で、「ああ、幸せ」と心まで満たされる一品。
次回はプリンやチーズケーキも試してみたいと思います。
口コミで広がる穴場カフェ
えんどう豆にはSNSや公式サイトがなく、口コミや通りすがりで訪れる方がほとんどとのことです。
当初はクラシック音楽とサイフォンコーヒーを好む高めの年齢層を想定していたそうですが、口コミが広がるにつれ若い世代の来店も増えているのだとか。
なかには遠方からわざわざ足を運ぶ方もいらっしゃって、世代を超えて愛されているお店だというのが伝わってきます。

お店のコンセプトは「珈琲と音楽と空間」。
自分の時間に浸りたいときや、落ち着いて人と過ごしたいときにはぴったりな癒し空間です。横浜駅から徒歩3分の場所に、こんなに静かで心地よい空間があるなんて驚きですね。
本当は秘密にしておきたいくらいですが…
横浜で一息つきたいときには、ぜひ足を運んでみてください。
鶴屋町 café えんどう豆
住所:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-20-2 タシロビル 1階
アクセス:JR各線「横浜駅」きた西口から徒歩約3分
TEL:非公開
営業時間:11:00-18:00
定休日:月曜日、元旦