知る人ぞ知る、隠れた名店が多い「白楽」。
そんな白楽にひっそりとオープンしている絶品おむすび屋さんがあるのをご存知でしょうか?
初入店はドキドキするかもしれませんが、1度行けばリピート間違いなし!
ごちそうおむすびと、ほっこりするお人柄でお客さんを魅了する店長さんがいるステキなお店。
今回は「おむすび 十恵」さんをご紹介していきます!
こんなところにおむすび屋さんが!!
白楽駅を出て大通りを岸根公園方面へ15分ほど。
神橋小学校付近にあるバニーファミリーというウサギ専門店を通りすぎ、信号を渡ったところにひっそりとオープンしている「おむすび 十恵」。
六角橋北町自治会館の手前、オレンジ色の立て看板が目印。入り口にはお品書きが出ています。
こちらのお品書き、年季が入っているため「大丈夫?」と思う方もいるかもしれませんが、お品書きを作り直さないのには理由があるんです。
実はこちらのお品書き、店長さんのために、ある方がご厚意で作ってくださったもの。
店長さんはその方との想い出を大切にし、あえて新しいものに変えずに使用しているそうなんです。
出会った方とのご縁を大切にする店長さんのお人柄が表れたものなんです。
とはいえ、歩道に出ている看板と入り口に張り出されたお品書きだけがあり、肝心の店舗は地下。
正直「気にはなっていたけど…」と入店に二の足を踏んでいる方もいるのでは?
お店の様子が見えないと、入店にちょっとした勇気がいるのも事実。
ですが、「名店は隠れたところにあるもの」!
場所がどんなところでも、良いものには必ずお客さんがつく。
一流は場所を選ばないって言いますよね?それが名店の証拠でもあると思うんです。
事実、「十恵」さんのお客さんはリピーターがほとんど。
1度食べたら他のお店でおむすびを買うのをためらってしまうほど、おいしいんです!
だから、安心して入店しましょう!勇気を出して入店したご褒美に、極上おむすびが待っていますよ♪
階段を降りると、右手側に入り口があります(入り口に段差があるので注意して!)。
入り口を入ると、すぐに店長さんがお出迎えしてくださいます。
「今あるおむすびはね~」と今日のラインナップを教えてくださるので、気になるおむすびをGETしましょう!
ちなみに、お店はテイクアウトのみ、現金のみの対応なので、普段キャッシュレス決済のみの方は、小銭を握りしめて来店してくださいね~。
「おむすびってこんなにおいしかったっけ!?」思わず驚く絶品おむすび
おむすびって、誰でも作れて手軽に食べれる日本が誇る最強ファストフードですよね?
でも、十恵さんのおむすびはひと味違いますよ!
「家でこんなにおいしいおむすびは作れない」そう思ってしまう程「レベルが違う」おむすびなんです。
絶妙の力加減で作られたおむすびは、ふわっとした柔らかい口当たり。
それでいて柔らかすぎることもないため、ポロポロ崩れてしまうこともありません。
お米の粒だちがしっかりしていて、ふっくら!ひとくち目でその段違いのおいしさが分かります。
「おむすびってこんなにおいしかったっけ!?」と思わず驚いてしまうほど…!
実際に、我が家では十恵さんのおむすびを食べて以降「おむすびを買うなら十恵さんで!」と決まっています。
コンビニのおにぎりを食べるとなんだか残念な気持ちになってしまう…(笑)。
それくらい、本当に偽りなくおいしい。
ひとくち食べてみれば、お伝えしている内容が大袈裟ではないとよく分かると思います!
ぜひ実際に食べてみてくださーい!
十恵さんの魅力「具の多さ」
「十恵」さんのおむすびの魅力は、なんと言っても具の多さ!
「こんなに入っているの!?」とちょっと驚いてしまうかも。
たっぷり具が入っているので、1口目から具のおいしさを楽しめるのはもちろん、最後の一口までその旨みを余すことなく堪能できる点が魅力。
他店でも、上と真ん中に具が入っているおにぎりは良くありますよね?
中心の具を食べ終えてしまうと、あとは米を食べるだけ・・・なんておにぎりも多いはず。
でも、「十恵」さんのおむすびは違います!
具によって入り方は異なりますが、おむすびの下の方(持ち手の部分)まで具がたっぷりと入っているんです!
初めて食べた時は驚きと共に「あ~、おいしかった!幸せ~」と満足感を感じずにはいられませんでした。
おむすびってこうあるべきだよなぁとすっかり感心させられてしまいます。
店長さんに具の多さについてお話をうかがうと、
「具材を存分に味わって、最後まで楽しめるようにしているんです。自分もそうだけど、やっぱり食べた!という満足感を持てるおむすびがいいじゃない!」
と、明るく教えてくださいました。
その心意気、とってもステキです♪
また、おむすびの作り方をうかがった際には「具が暴れることがあってね」と店長さん。
具が暴れちゃうほど、詰めてくれているんですよ(笑)。
それを聞いただけでも、おむすびの具の多さが想像できちゃいますよね!?
この満足感、ぜひぜひ味わってみて欲しい!!
おむすびの種類は10種類!
おむすびの種類はだいたい10種類前後。全品税込100円!
こんなにおいしいのに100円でいいの~?そう思ってしまうほどクオリティーの高いおむすびたち。
ラインナップは以下の通りです。※おむすびのメニューは日によって変動があります!
- シャケ
- めんたいこ
- 梅
- 昆布
- あさり
- しいたけわさび
- くるみの佃煮
- ちくわ
- からあげ
- スモークチキン
- ツナマヨ
季節によっては
- シソの葉を巻いたゆかりおむすび
- 高菜炒め
- すじこ
などがあります。
ちなみに、おむすび以外のメニューとして、カップご飯もありますよ~!
カップご飯は日によって午前中or午後から販売するケースがあるので、カップご飯が気になる方は、店長さんにカップご飯の用意があるか聞いてみてくださいね。
どれにしようか迷っちゃいますよね!?どれを選んだとしても全部おいしいので、どの選択も全部が正解!
ちなみに複数個購入するならば、定番の具材と変わり種を組み合わせて買うのがオススメ。
定番の具材を選べば、他のおむすびとの違いをより深く感じられ、変わり種をチョイスすれば、十恵さんでしか食べられないメニューという特別感を味わえます。
つまり2度おいしい♪
店長さんにイチ推しの具材をお聞きすると、迷いつつ「椎茸わさびかな~」と教えてくださいました。
ちなみにオススメの理由は、他ではなかなか味わえない「食べてみる価値あり」の逸品だから。
そして常連さんからも好評を得て、レギュラー化したメニューだからです。
店長さんのおむすびはお米も具材もさまざまな種類を探し、研究を重ねてようやく辿り着いた至高の逸品。
他では味わえないと言われたら、それだけで食べてみたくなりませんか?
運良く、椎茸わさびに出会えたら、ぜひトライしてみてくださいね!
こちらはシャケおむすび。絶妙な塩味のシャケがたっぷり!おいしくてあっという間に食べ終わってしまいます。
こちらはちくわおむすび。ちくわの磯辺焼きと紅ショウガがのっています。磯の風味とタレがマッチしてあと惹くうまさ!食べ応えもあり、お客さんからの人気も高い変わりダネおむすび。
こちらはあさりおむすび。ふっくらしたアサリの佃煮がたっぷり!アサリのうまみがスゴイ!!個人的にはイチ推し絶品おむすびです。
こちらは唐揚げおむすび。みんなが大好きな唐揚げがドーンと入っています。手元にまで唐揚げが入っててびっくりしますよ!
こちらは梅おむすび。梅なのですっぱさはありますが、まろやかな甘みも感じます。夏にガツガツ食べたくなるおむすびです。
こちらは昆布おむすび。日本人で良かった~と思うホッとするお味。安定のおいしさです!
来店は11時頃がオススメ!
オープンは10時ですが、全種類が揃うのは11時過ぎくらい。
お目当てのおむすびがある場合は11時くらいに来店するのがベストですよ!
日にもよりますが、11時30分頃~13時くらいが比較的混雑する時間帯だそうで、17時~18時には完売になってしまうそうですー!
ちなみに、取り置きや予約は承っていません。それは、大量に予約を承ってしまうことで、
・せっかく足を運んでくださったお客様が購入できない可能性があるから
・1人営業のため、大量過ぎると受けきれず、お客様にご迷惑をかける可能性があるから
だそうです。
お客さんからのご要望でもあるため、店長さんも検討したそうですが、お客さんを想うからこその決断。
とても誠実な店長さんですよね。
だからこそ、全種類が揃う11時頃は狙い目!
そして、お店は店長さん1人の営業体制なので、来店の際はお時間に余裕を持って来店しましょう♪
おいしさは研究の賜物!
「どうやったらこんなにおいしいおむすびができるんだろう?」と率直に気になった私…。
さっそく、店長さんにその秘密をうかがってきました!
まずはおむすびに欠かせないお米について。お米は新潟の糸魚川のお米を使っているそうです。
このお米はツヤが高く、新米のおいしさ・新鮮さが長く保たれる性質があり、お米としてのポテンシャルが非常に高い。
店長さんはいろいろ食べ比べた結果、ここの農家さんのお米に惚れ込んでお米を決めたそうです。
もともとのお米がおいしいのにプラス、なんと「精米したて」の「極上の状態」で農家さんから送ってもらっているんです。
本来であれば、お米を送るタイミングごとに精米するのは、農家さんにとって手間になるそう(一気に大量の精米をして、精米済みのものを送付すれば楽ですよね)。
ですが、店長さんのために手間を惜しんで、極上の状態でお米を届けてくれているんです。
農家さんと店長さんの深い信頼関係があるからこそ成立するお取引。
おいしいものをお客様へというプロ意識の高さがうかがえますよね。
おいしさの秘訣、2つ目は「お米の炊き方ーガス炊き」。
電気釜ではなく、ガス炊きでごはんを炊くことによって、あのふんわりした食感を生み出しているそうなんです。
「電気で炊いたのは別の商品になってしまうくらい違ってくるんですよ」と店長さん。
そんなにも違いが出ることを初めて知ったので、ビックリ!
ガス炊きは電気釜よりも火力が強いため、お米のおいしさをキープしつつ、一気に炊きあげられるのが魅力。
余分な水分が飛ぶため、ベタつきのない軽くふわふわとした炊き上がりになるんだそうです。
また水分が保たれたまま炊き上がるため、時間が経ったとしても、固くならずに最後までふんわりした食感を残しておける。
だから、あんなにも優しい、おいしさを引き立てる食感になるんですね~。
おいしさの秘訣、3つ目は「おむすびの作り方」。
十恵さんのおむすびの作り方は「型入」。手で握るのではなく、おむすびの型に入れて作る方法を採用しています。
型入れの良さをうかがうと、手握りと違ってキツ過ぎず、柔らかすぎず、バランスよく仕上がる点が魅力なんだそう。
手で握るとどうしても力加減にムラが出たり、その力加減がお客様の好みに合う食感かどうかが分からないんだそうですよ。
また、手で握ると包み込める具材の量がどうしても決まってくる。
しかし型入れならば崩れることなく、たくさんの具材を入れることが出来ます。
「たくさんの具材を楽しみながら食べて欲しい、より多くの方に合う食感にしたい」という「お客様への想い」がそこには存在しているのです。
だから、十恵さんのおにぎりはあんなにもおいしく、食べたあとにホッとする幸福感を生むんだなぁと思います。
常に食べる人のことを想っておむすびを作る店長さんの姿勢が、1番のおいしさの秘訣なのかもしれませんね!
「会いに行きたくなっちゃう店長さん」
穏和で話しやすくて、とても感じの良い店長さん。
おむすびを買いに来たはずなのに、店長さんと話している間に明るい気持ちまでいただいて帰っていく~♪なんてこともしばしば。
だから、お客さんとのやり取りをみていても
・お子さん連れの方には「かわいいねー!何ヵ月?お話聞いてるんだ、偉いね~」
・常連さんとは「今日はごめん!かあらげ売り切れちゃった~!」「いいのいいの!どれもおいしいから」
・初めての方には「足元、段差あるから気を付けてくださいね~」「こんな場所にあるのに来てくださってありがとうございます」
細やかな気遣いと、誠実な対応でお客さんを「おもてなし」しているのがよく分かります。
ちょっとした会話なんだけど、どこか心地が良い。
それは、何気ない会話の中でも相手の立場に立ち、その想いを受け止め、共感してくれる安心感があるからだと気づきました。
いわば、店長さんの「共感力の高さ」が醸し出す空気感。
その雰囲気のおかげで、「十恵」は常連さんも、初めてのお客さんにとっても「ほっと一息着いていける場所」になっているように感じます。
実際に私自身も店長さんとのあたたかいやり取りに癒しをもらっています。
常連さんのなかには
・椅子にかけてお話を楽しんで行かれる方
・「元気?」と頻繁に顔を出してくれるお客さん
・遠方の方でも、サッカーの試合がお店の近くである度に寄ってくれるお客さんもいるそうです。
ついつい会いに行きたくなってしまう店長さんがいるー。
そんなところも十恵さんの大きな魅力の1つだと思います。
「お客さんとの縁を結ぶ心遣い」
店長さんのステキなお人柄は、十恵さんで行われている「あるサービス」にも表れています。
そのサービスとは、おむすびを買いに来てくれたお客さんに手作りのお菓子をプレゼントするというもの。
数に限りがあるため、購入者全員にお渡しできるわけではないのですが、おむすびを購入したおまけに食後のデザートまでいただけるなんて、うれしいサービスですよね~。
実はこのサービス、「コロナで気が滅入っているお客さんの気分を少しでも明るくしたい!お話するきっかけになればいいな」という店長さんの心意気から始まったもの。
これを聞いただけでも、店長さんのお人柄の良さが伝わりますよね!?
コロナでは飲食店を経営している方こそ、大変な思いをされてきていると思うんです。
ですが、店長さんが見ていたのは、お客さんのこと。
「コロナは大変だったけど、コロナで前向きになれたこともある」
「お菓子を作っているうちにそれを楽しんでいる自分もいたし、お菓子を楽しみにしてくれているお客さんもいる。喜んでもらえるならと思って!」
と教えてくださいました。
そんなステキな想いがこもっていたなんて…!
甘いお土産をいただく度に、店長さんのあたたかい気持ちを思い出します。
おむすびを食べてほっこり、お菓子をいただいてにっこり。
あの食後の幸せな気分は、これらの店長さんの想いをいただいていたからなのかもしれません。
「おむすびは究極の料理」
初入店はドキドキするかもしれませんが、いざ飛び込んでみれば、そこには絶品おむすびと優しい店長さんが待ってくれています。
忙しくてごはんを作れない日にも、時短のためにサッと食べたい時でも、楽しいお出掛けのお供にも…ひとくち食べれば「あ~、日本人でよかったなぁ♪」と感じる、ほっとする味に出会える。
おむすびは、材料も作り方もとてもシンプル。
でもだからこそ、ごまかしの効かない、まさに「究極の料理」だと思うんです。
誰でも手軽に作れるはずのおむすびを、あんなにも心が満たされる「ごちそう」に変えてしまう店長さんの手仕事は本当にすごい。
真心をいっぱい結んだおむすびと、人との縁を大切に結ぶ店長さんがいるーそんなステキなお店「十恵」さんへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ほっとするおいしさと満足感で「食後も頑張ろう!」と元気をチャージできますよ~!
おむすび 十恵
住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋6-2-2
アクセス:東急東横線「白楽駅」から徒歩15分
横浜市営地下鉄ブルーライン線「岸根公園駅」から徒歩10分
営業時間:10:00-売り切れ次第終了
営業日:火・木・土
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。