横浜市営地下鉄ブルーラインの踊場駅を下車し、戸塚高校方面に歩くこと約3分。地元民の台所（？）今美屋ストアが見えてきます。お肉屋さんや鮮魚店が入った小さなスーパーマーケットといったところでしょうか。今美屋ストアの一角に2023年6月に新しくオープンした八百屋さん、『Value Marche』さんに伺いました。
木製のクレートが積み上げられたおしゃれな店内が印象的です。季節の野菜やキノコ類、そしてお米まで購入可能です。
Value Marcheさんの母体は、実はお米の卸売り屋さんなのです。本店はお隣泉区にあります。その名もValue Mart。こちらも農家直送のお米と横浜野菜を取り扱っているお店です。
なぜ茨城のお野菜が戸塚に？
茨城出身の私は、なぜ戸塚にこんなにも茨城推しのお店が！？と興味津々で店主にお話をうかがいました。もともと、茨城県の提携農家さんからお米を仕入れていたそうです。その関係で、つくば市や八千代町の農家さんとのお付き合いが始まり、野菜農家さんから仕入れたお野菜を販売することになったとお話ししてくださいました。
店頭には、生産者さんが写真付きで紹介されています。
顔が見えると安心感と親近感がうまれるので、お客さんの立場としたらうれしい取り組みです。
毎週月曜日と木曜日に、店主自ら茨城県まで出向いていらっしゃるそうです。ですので、翌日の火曜日と金曜日は特に新鮮な野菜が店頭に並びます。伺う際は、ぜひこの2日を狙ってお買い物にいくとよいかもしれません。
お米もその場で精米してくれます
個人的に、茨城県のお米というと、こしひかりでもササニシキでもなくミルキークイーンというイメージです。もちろんValue Marcheさんにもありました。しかも玄米の状態で販売されています。白米、分つき米とその場でお好みに精米してくださるようです。
もちろんコシヒカリもありますし、つや姫、有機栽培のコシヒカリも店頭にありました。迷ったら食べ比べもできますし、新米の時期が待ち遠しいです！2,000円以上で無料配送サービスもあるようなのでありがたいですね。
冷製イモが気になる！！
レジ横にある大きな冷蔵ケースに“冷製イモ”のプライスタグがありました。気になってお店の方に伺うと、泉区の本店で製造しているとのことでしたので、早速取り寄せていただくことにしました。
広くは冷やし焼き芋と呼ばれることもあるそうですが、恥ずかしながら今回初めて聞きました。少し前から茨城県の一部でひそかなブームだったようなのです。気になって調べてみたところ、焼き芋を冷やすことで様々な効果が表れるそうです。低GIなので血糖値の上昇を抑え、食物繊維と似た働きをするレジスタントスターチと呼ばれるでんぷんの一種が増加し、腸内環境の改善にもつながるとか。おいしくて体にもいいなんて最高ですよね。
土壌からこだわり、時間をかけて作り上げたられた紅はるかの冷製イモです。専用の窯でじっくり焼き上げ、じっくり冷やされたお芋。手に取るとずっしり重く、中身もしっとり甘くとても上品なお味です。そもそもおいしいサツマイモでないと、この味は出せないそうです。
焼き芋イコールほかほか、そして季節は秋から冬のイメージでしたが、夏にひんやりおいしいですね。なかなかめずらしい冷製イモをぜひ試してみてください！お芋そのままの味が楽しめるので、ワンちゃんが食べてもいいそうですよ。
きのこも種類が豊富です
伺った際に気になったのが、こちらのきのこコーナー。
完全無農薬の菌床栽培だそうですよ。普段行っているスーパーでは見かけないような、あわび茸なるものがありました！出汁が強く出るので、焼くより煮込むほうがおすすめだそうです。ぶなしめじも大きくて食べ応えがありそうです。
きのこは調理する際に洗ってしまう方もいるかもしれませんが、洗わずに汚れを軽くふいて調理するとおいしく食べられるそうです。ビタミンが豊富で和洋中すべての料理に使えてカロリーも低く食物繊維も豊富。なんとも嬉しい食材です。
野菜とお米の他に、干し芋や季節のフルーツ、横浜産の野菜も取り扱っていらっしゃいます。日によって品揃えは異なりますが、その季節ごとに旬のものが並べられています。
もうすぐ新米の季節になりますし、ぜひ一度、Value Marcheさんをのぞいてみてはいかがでしょうか。冷製イモと出会えたらラッキーです。見かけた際にはぜひお試しくださいね。
Value Marche（バリューマルシェ）
住所：神奈川県横浜市戸塚区汲沢8-10-1 今美屋ストア内
アクセス：横浜市営地下鉄ブルーライン「踊場駅」から徒歩約3分
TEL：045-815-0741
営業時間：10:00-18:00
定休日：日曜日
