菊名駅は、東急東横線とJR横浜線の2線が通っており、1日の乗降客は東急線は約56,000人、JR線は約86,000人だそうです。コンコースにはスーパーマーケットがあり、駅の東側・西側とも商店が並んでいて、いつもたくさんの人でにぎわっています。
カフェもいくつかありますが、駅のそばということもあり、なんとなく忙しない雰囲気です。
そんななか、喧噪のなかのオアシスのようなすてきなカフェを、なんと駅から徒歩約1分の場所で見つけました。
今回ご紹介するのは「カフェ・ル・トロン」です。
駅近なのにひろびろ・ゆったりの穴場カフェ
菊名駅東口の階段を降り、旧綱島街道にでたら横浜方面(南側)に少し歩きます。最初の横断歩道を向かい側に渡ります。大型バスや自動車がひっきりなしに通行しているので気をつけてくださいね。
横断歩道を渡ったら、すぐ目の前の脇道をそのまままっすぐ入っていきます。すると、とんかつ屋さんを過ぎた右側に、お店があります。

何度も通っている菊名駅の近くに、こんなにかわいいカフェがあったとは驚きました。看板の前で、ねこの人形がお出迎えをしてくれます。

訪れたのは16時過ぎ。お昼を食べていなかったので小腹が空いていました。少し休憩していこうかなと思い、中に入りました。
「いらっしゃいませ!お好きなお席におかけください。」と、スタッフの方に声をかけていただきました。
お店のなかはひろびろしています。駅近のカフェというと、席の間が狭かったりお客様の出入りが激しかったりすることが多いのですが、こちらのお店は席と席の間がゆったりしていて、雰囲気もとてもやさしく家庭的な感じです。
時間が遅かったせいか、親子連れの方が1組、男性のお客様が1人いらっしゃいました。

窓際に、1人でもゆったり座れる席が並んでいたので、そちらを利用することにしました。3番の席です。

日替わりメニューやケーキなどのスイーツも
スタッフの方からオーダー表をいただきました。日替わりのメニューは入口近くのボードに、日替わりのケーキはショーケースで確認できます。これに記入して注文をします。

日替わりメニューのボードです。洋風・和風どちらもあります。この日は寒かったので、温かいピザトーストとコーヒーをいただくことにしました。

アツアツでとろとろ!ピザトーストがおいしい
しばらく待つと、注文したピザトーストとコーヒーがやってきました。ふんわり、パンのこうばしい香りがただよいます。

焼きたてアツアツのピザトーストです。ピザソースにベーコン、ピーマン、たっぷりチーズがのっています。チーズがとろとろで熱い!ふーふーと息をかけながらいただきました。

まるで、おうちでお母さんが日曜の朝に作ってくれたようなピザトーストです。手作りのあたたかさもじんわり感じました。

淹れたてのコーヒーを一緒に、お腹もココロもすっかりほかほかになりました。広いテーブルでのんびりいただけるのもうれしいです。
駅近で、このくつろぎ感はとても貴重です。
お金を支払おうとレジの方に向かうと、クッキーを販売していました。あれ?このクッキーはどこかで見たことがあるぞ…。

思い出しました。このクッキーは菊名駅の近くにある、港北図書館の入口でで販売しているクッキーと同じでした。図書館にいてお昼時になると、1階の販売所に行ってクッキーやパンを買うのですが、それがいつもおいしくて覚えていたのです。シンプルな材料でていねいに作ってあるクッキーやパンは、コーヒーや紅茶にもよく合います。
スタッフの方に伺うと、こちらのお店はNPO法人いろえんぴつ心理福祉コミュニティズが運営されていて、クッキーの製造や港北図書館入口での販売も、港北図書館や同じ建物内にある菊名地区センターの許可を受けて、同法人でおこなっているそうです。
お店では、お昼時には就労支援の利用者の方がスタッフとして入っているそうです。開店してまもなく8周年になるとのこと。こんなすてきなお店に、なぜもっと早く気がつかなかったのかしら、と大反省です。
港北図書館だけでなく、こちらのお店でもクッキーが買えると分かったのも、うれしかったです。
また、お店の名前の「ル・トロン」は、フランス語で「(木の)幹」という意味だそうです。菊名の中心のような存在になれるようにという思いが込められているそうです。
まさに菊名の中心地、駅近にありながら、まちの人のオアシスのようなおだやかでやさしい空間です。ぜひのんびりと、訪れてほしい場所でした。
菊名にいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
カフェ・ル・トロン
住所:神奈川県横浜市港北区菊名4丁目3 -26 グランドシティ菊名1階
アクセス:JR横浜線、東急東横線「菊名駅」から徒歩約1分
TEL:045-718-6515
営業時間:11:00-17:00
定休日:土曜、日曜 、祝日