今回ご紹介するのは青葉区美しが丘にある『丘の上のパン屋』さん。その名の通り閑静な住宅街の中の丘の上にあります。
お天気のいい日には寝っ転がって空を見たくなるような芝生もあり、そんな素敵な場所で贅沢な時間を過ごせるパン屋さんを、ご紹介させていただこうと思います!
どうしてこんな住宅街にパン屋さんが?
今回オーナーシェフの黒沼さんに、私が気になっていたことをいくつかインタビューさせていただきました。
まず、どうしてこんな閑静な住宅街にこんなに立派なパン屋さんを作ったのか?『丘の上のパン屋』さんができた経緯についてお伺いしました。
実はこの土地、以前はご実家の畑だったそう。当時は都会でお勤めされていた黒沼さんにとって、自然豊かなこの場所はとても魅力的で、ここでお店を始めたいと思われたそうです。地元の自然の素晴らしさ、都会の近くにある自然、そして食べた瞬間に”美味しい”と感じられるパンをこれからも作っていきたい、とおっしゃっていました。
お店の名前については日本語と決められていたようで、美しが丘という場所と地形から『丘の上のパン屋』と名付けられたそうです。
いつ来ても行列の絶えない名店
私が初めて『丘の上のパン屋』さんに伺ったのは、まだ横浜市に住み始める前の2019年のことでした。
近くに用事があった際に、美味しいパン屋さんがあると聞いて寄ったのがきっかけ。その日からすっかり『丘の上のパン屋』さんの虜になり、今では顔を覚えていただくくらいの常連客に。
その頃から、並ばずにお店に入れたことは覚えているかぎり1度しかありません!いつ来てもこれは本当にパン屋さんの列なのか?と思うほどの長蛇の列!特に土日は1時間以上待つこともあります。
ですが、 並んでも食べたいと思うほど美味しいんです。パン好きの中では有名なパン屋さんのようで、遠方からわざわざ足を運ぶ方も多いんだとか。
9時に開店されますが、お昼過ぎにはほとんどのパンが売り切れてしまうそうで、お目当てのパンがある場合は焼き上がり時間の多い10:30〜11時くらいの間に行かれることをおすすめします!(焼き上がり時間の詳細に関しては、ウェブサイトから確認できるのでぜひチェックしてみてください)
とにかく生地の美味しいパンを
パンへのこだわりは、とにかく生地の美味しいパンであること、そして四季を感じられる旬のラインアップ、色のある商品を作ることだそうです。
本当にそのこだわりの通りです。
何度も伺わせてもらっていますが、何度食べても飽きない!そして同じパンでも、その時々によって中身が違うんです。私のお気に入りの商品でフォカッチャがあるのですが、あるときはキャベツのフォカッチャ、またあるときは春菊のフォカッチャなどその時の旬の素材が楽しめるので、同じパンでもまるで違うパンかのように発見があり、素材を楽しむことができます。
そして、ベーシックな食パンは小麦の風味とバターの香りがとてもよく、焼かずにそのままむしゃむしゃと食べたくなる美味しさ。バケットは外はカリッ、中はほんわりで初めて食べた時は、付け合わせではなくご飯の主役になれるような美味しさで、こんなに美味しいバケット食べたことない!と思ったのを覚えています。
体に優しいものを提供する
また、パンに使われている素材にもこだわりがあります。
パンに使われているお野菜や果物は、地元の農家さんである青葉ファームさんの無農薬栽培のもの、また前職からお付き合いのある全国の農家さんから仕入れているそう。
パンが好きな子どもたちも多い現代。安心安全なものを食べさせたいと思うお母さんに嬉しいこだわりです。
地元の助産院とコラボ!無農薬米粉パン
食品アレルギーなどで食べれない食材があることも多い現代。小麦はアレルギーの代表的な食品でもあります。もちろん、アレルギーでなくても健康的視点からグルテンフリー生活をしている方や、単に米粉のパンがお好きな方もいらっしゃると思います。
『丘の上のパン屋』さんでは、そんな方でも美味しくいただけるグルテンフリーの米粉パンがあります。
地元の助産院『バースハーモニー美しが丘助産院』さんとのコラボ商品で、北海道で栽培された無農薬の玄米粉を使用し、グルテンだけでなく『卵、牛乳、お砂糖』不使用とのことで、小さなお子さんも安心して食べることのできるパンです。
頂いてみると、ふわふわなのにモッチモチで何個でも食べたくなるような軽さの米粉パン。
まだ、米粉パンを食べたことのない方や米粉パンに抵抗のある方にも是非食べていただきたい。そんな米粉パンです!
『丘の上のパン屋』の人気商品
お店の人気商品はなんですか?とお尋ねしました。
- エッグタルト
- 発酵バタークロワッサン
- 季節のフルーツデニッシュ
が特に人気商品とのこと。その中でもエッグタルトが一番人気!
エッグタルトは黒沼さんが『絶対にお店の商品に出したい』と考えていた看板商品で、多い日には1日120個も売れる日があるそうです。
何度も研究を重ねて作り上げられたその味は、サクサクのパイ生地とぺろっと食べられる甘すぎないアパレイユが、口に入れた瞬間にとろけて贅沢で幸せな気持ちにさせてくれます。
発酵バターのクロワッサンは、私も大好きで行くたびに必ず購入するパンの1つです。サクサクの側とふんわりもっちりの中の生地のバランスがとてもよく、噛んだ瞬間にバターと小麦の香りがふんわりと抜けて行く感じがなんとも言えないほどいい香りでたまりません。
季節のフルーツデニッシュはその時々でフルーツの種類が変わりますが、大体4種類ほどあります。サクサクのデニッシュの中に、カスタードクリームやマスカルポーネクリーム、その上に旬のフルーツが贅沢に乗っていて1つ1つ丁寧に作り上げられていて、食べるのが勿体無いと思ってしまうほどの贅沢さです。
今の季節だと、栗やシャインマスカット、みかんなどがあります。
種類豊富なパンやデニッシュだけでなく、バケットサンドもおすすめです。
お店に入ってすぐ左側にあるサンドイッチの棚にも沢山のサンドイッチがあり、私はこのバインミーとローストチキンとキャロットラぺのサンドがとても好きで、度々購入させて頂いています。
購入したらテラスでランチも♬
お店の外に出ると5席ほどのイートインスペースがあります。
パンと一緒にドリンクも購入することができ、種類も豊富。地元の焙煎所から仕入れたオリジナルの豆から作られたコーヒーや紅茶の他に、季節ごとに変わるスカッシュもあります。このスカッシュがまたとても美味しくて、味は無農薬レモンや柚子、オレンジなど様々。是非パンと一緒に購入してみてください!
タッパーやカゴを持っていくとエコ割も!
お店ではエコ割というものがあります。きっかけは黒沼さんの奥様が初めてパン屋さんで働いてみて、必要以上の個包装が無駄だと実感したことから。そこで、お店を持つことで個人よりも影響力があると感じ、エコ割を始めることになったそうです。
エコ割はタッパーやカゴなどを持参して持っていくと、お会計の際に20円引きが適用されます。小さなことだけど小さな1つ1つの積み重ねが地球への配慮へ。
素敵な取り組みですよね!現在ではお客様の10%が、タッパーやカゴなどを持参されているそうです。
また、『丘の上のパン屋』さんでもブレットバックのワークショップを定期的に開催されています。世界に1つしかない自分のブレットバック。是非お時間がある際は参加してみてはいかがでしょうか?詳細はインスタグラムなどからご覧ください。
いかがでしたか?
今回は横浜市美しが丘にある『丘の上のパン屋』さんをご紹介させていただきました。
住宅街の中にあるので駅からは離れていますが、駐車場は7台程度あります。たまプラーザ駅やあざみ野駅からバスで行くこともできますよ。
日向が気持ちよくなってきた今の季節、美味しいパンを求めて贅沢で素敵な時間を過ごせる『丘の上のパン屋』さんに是非お出かけしてみてはいかがでしょうか?
丘の上のパン屋
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-8-8
アクセス:東急田園都市線「たまプラーザ駅」、バス乗り場北口バスターミナル3番から虹が丘営業所行き、蓬谷戸下車(約10分)、歩いて介護老人保健施設「青葉の丘」を目指しその手前(徒歩3分)
東急田園都市線、横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野駅」、田園調布学園キャンパス行き、蓬谷戸下車(約10分)
TEL:045-530-9683
営業時間:9:00〜17:00
定休日:月・火曜
駐車場:7台
お店のホームページ:www.okanouenopanya.com
お店のFacebook:www.facebook.com/okanouenopanya/