戸塚区汲沢町の閑静な住宅街。
赤いベンチとイングリッシュガーデンのような緑たちが目を引くカフェ「きっちんぴいす」さんがあります。
今回は、食材にもこだわった、おいしいお惣菜プレートが食べられるすてきなカフェをご紹介します。
店主さんの想いと、やさしさが感じられる空間
ガラスの扉を開けると、はつらつとした店主さんが、あたたかく迎えてくださいました。

店内は5席ほどのこぢんまりとしたつくりで、もともとは古くなったご自宅を改装して生まれたカフェだそうです。
「地域の人の居場所を作りたい」という店主さんの思いで、4年前にオープン。
アンティークとモダンな雰囲気の店内は、入った瞬間から何だかとても落ち着きます。

絵本も置いてあるので、小さなお子様連れも安心です。

外の陽が差し込んできれいなステンドグラスは、名古屋の会社に作ってもらった、こだわりのものだそう。

ふと奥の方を見ると、すてきなオルガンが置かれていました。

これは明治時代のリードオルガンで、店主さんのおばあさまが使われていたものだそう。
「見守ってもらっている気がするから」と開店時に置かれたそうです。
そんなエピソードもあり、やさしい雰囲気に包まれる思いでした。
食材にこだわった、週替わりのお惣菜プレート
「きっちんぴいす」さんの食事メニューは、3種類。
週替わりの主菜と10種類以上のお惣菜がのった「お惣菜プレート」。
週替わりの主菜と副菜が添えられた「定食」。
「チキンキーマカレー」があります。

壁に貼られていた本日のお惣菜の内容を見てみると、なんと11種類も入っているそうです!

最近食生活が乱れていたので、野菜をたくさん食べたいと思い、「お惣菜プレート」を注文しました。
しばらくして運ばれてきたプレートは、目にも鮮やかで、なんとも健康的です。

まずはお味噌汁をひと口。
やさしいお出汁と手作り味噌の風味が体に染み渡ります。
こちらのお味噌は、店内で年2回開催されている味噌づくりワークショップで仕込まれたものだそうです。
主菜の蓮根まんじゅうは、すり潰した蓮根を揚げて作られていて、むっちりとした食感と香ばしさが絶妙。
やさしいお出汁のあんには、ぷりぷりの海老も入っていて、うれしい!

その他のお惣菜も、ひとつひとつが丁寧に作られていて、本当においしいのです。
一見、定番のお惣菜なのですが、何か違うおいしさがある……。
キャベツのコールスローには生の玉ねぎが加えられていて、パンチのあるおいしさだったり。
春巻きには切り干し大根が入っていて、うまみが増していたりと、どれもひと工夫が光っていました。
地域とつながる、あたたかな取り組み
本日のメニューの紙の他に、絵本のような冊子が置かれているのに気が付きました。
地元の水彩画家さんが描いてくださったそうです。

開いてみると、全てのメニューと共に、店主さんの食への思いがつづられていました。
「一番おいしい時期の食材を少しずつ、いろいろ食べる。これが誰にでもできる食の安全と考えています」。
その言葉通り、ここでの食事は、安心して体も喜んでいるように感じました。
ドリンクには、泉区の「和輪工房」さんのコーヒー豆を使用したこだわりの一杯や、自家製の梅酒もあります。

スイーツも季節の果物を使ったタルトや、余分なものを加えないケーキなどが週替わりで楽しめます。

地域の憩いの場として、地元の方が主催するイベントや、アーティストによる絵の展示なども開催されているようです。
店内にイベントのお知らせなども置いてあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

「きっちんぴいす」さんは、ただ食事をするだけではなく、誰かの思いに触れて、心がほぐれていくような場所です。
赤いベンチを目印に、みなさんも、ぜひ訪れてみてください。

そして、季節の食材を味わいながら、ほっと一息ついてみてくださいね。
きっちんぴいす
住所:神奈川県横浜市戸塚区汲沢町1301-56
アクセス:JR湘南新宿ライン、横須賀線「戸塚駅」からバス「汲沢団地」下車後徒歩約2分
TEL:050-3590-1253
営業時間:11:30-17:00(ラストオーダー16:30)
定休日:月曜日、火曜日、日曜日、その他臨時休業あり(SNSをご確認ください)
駐車場:なし
































